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2019/1/12 更新

ビオレーサーが新しいサービス、「ビオレーサーエアロ」を発表

ビオレーサーのクイントン・ファン・ロッゲレンバーグさん。大変な自転車マニアで、家には何台ものロードバイクがあるという

そのビオレーサーが展開する、この「ビオレーサーエアロ」は、以下の4つのサービスの総称となる。

①仮想の風洞実験サービス 
②インディビデュアルスーツで行う高機能エアロスーツオーダー 
③チーム用ウエアカスタムオーダー 
④通常ウエアの個別対応オーダー

これらを提供する拠点を「スピードコンセプトセンター」と呼び、日本での第1号店が、このアスロニアになったというわけだ。

なかでも注目は、仮想の風洞実験サービス。店内に設置された固定ローラーに乗車し、前面のカメラで撮影した画像から前面投影面積を計測、瞬時に空気抵抗による出力変化、速度変化などを算出・表示するというもの。

仮想風洞実験サービスのシステムはシンプルなもの

この装置により、実際に乗車してポジションを変化させながら、もっともエアロ効果の高いポジションを見つけ出すことができる。モニター画面には任意の設定速度、前面投影面積、設定速度で走る続けるために必要な出力(ワット)などが表示される。この速度設定は時速20kmから99kmまで可能だ。

またベストなポジション、または目標とするポジションをいったん確定させたら、それをベンチマークとして保存・表示させ、同一画面に現在の状態を表示して、比較しながらペダリングすることができる。

黄色い輪郭線が、設定した理想のポジション。右側には設定したポジションの前面投影面積と時速40kmで走り続けるために必要なワット数(上段)、現在の前面投影面積(設定との差)とワット数(設定との差)(中段)、計測開始後の最小の全面投影面積と必要ワット数(下段)が表示される

実際に乗車してみると、時速40kmの設定に対し、今のポジションだと何ワット出さなければならないかが手に取るようにわかる。そしてペダリングしながらポジションを変えるだけで、その必要ワット数が変わるのが一目瞭然でわかる。頭をほんの少し下げるだけで、必要なワット数が5~8W減るのには驚いた。

設定を変えれば、距離設定を40kmに設定して、ポジションを変えることによってタイムがどのように変わるかもひと目でわかる。頭を少し下げるだけで、脇をちょっと締めるだけで、タイムが2~3分変わってしまう。

これらの計測モードに加え、トレーニングモードでは、理想のポジションを常に確認しながら、それをキープするトレーニングが可能になっている。

トレーニングモードの画面。左の数値は計測の残り時間

この仮想風洞実験サービスはあくまで前面投影面積をもとにしたバーチャルなものだが、平面ではなく奥行きをもった身体の想定をはじめ、その設定にはベルギーにある「バイクバレー」で得られた膨大なデータが使われている。このバイクバレーはリドレー、レーザー、ビオレーサーが共同で作ったリアルな風洞実験施設。そのほかのバイク系企業もこの周囲に集まり、いまやこの周辺は自転車の最先端技術集積地となっているという。

今後この仮想風洞実験システムは、横からのカメラを使った解析、ズイフトなどとのアントプラスを使った連動、実際のコース(たとえばアイアンマンのコナのコースデータ)などとの連動、そしてウエアラブルIoTとしての発展を目指していくという。

2着で16万円!スペシャルなフルオーダーTT用ウエア

ビオレーサーエアロのもうひとつの注目は、2着で16万円という、スペシャルなフルオーダーTT用ウエアの製作だ。これはインディビデュアルスーツと呼ばれる専用の計測用ウエアを用いて作られる最高峰のウエア製作サービスで、トラック用とトライアスロン用がある。このインディビデュアルスーツは全体に1cm角のマス目が切ってあって、その正方形の伸び具合によってウエアのフィットを視認するというもの。このマス目が1.5cmを超えると、そこにはストレスがかかっているということで、生地のパターンを変えるのだという。もちろんシワが寄るような場合も同様だ。基本的にはワンサイズ上のものをベースに、そこからシワをとる方向で生地の面積を調整していくという。

採寸用のインディビデュアルスーツ

そしてこのウエアを作るときに重要になるのが、前述の仮想風洞実験サービスだ。この風洞実験により、自分に最適なフォームを作り上げた後、そのフォームに最も適したフィットのウエアを作るのが、インディビデュアルスーツを使ったフルオーダーシステム。つまりポジションとウエアをトータルで考えることができるのが、このビオレーサーエアロの目的でありアドバンテージなのだ。

今後アスロニアでは、フィッティングの最終チェック、フィッティングのアフターケア、トレーニングや計測といった面で、このビオレーサーエアロを活用していくという。サービスは2月から開始予定だが、内容や価格に関しては未定だという。ストアマネージャーの蒔田俊史さんは、「より多くのお客様にサービスを提供させていただけるように、セルフ利用で数千円からの価格設定を考えています」と語る。

データはPDFとして保存することもプリントアウトすることもできる

<問い合わせ>

クランノート:https://clannote.co.jp
アスロニア:http://athlonia.com

TEXT&PHOTO:本誌

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