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2017/3/15 更新

パナレーサーブランドでは初となるソックスの販売を4月より開始

新製品「RACE A ソックス」の開発現場~コーマ株式会社~

4月から、パナレーサーブランドでは初となるソックスの販売を開始します。
世の中にこれだけものが溢れている中で、あえて専門分野ではないアパレル商品に着手するわけですが、その目的は事業の拡大というよりも、パナレーサーというブランドの持つ可能性を拡げていきたい、というもの。それゆえ大量消費型の製品ではなく、設計者の意図を感じて頂けるような、共感を持って頂けるような製品を目指し、そして何より品質と性能を重視して、本当に価値あるのもをお届けしたい、それがスタートでした。

とはいえ、数あるアパレル商品の中で、どのようにパナレーサーらしさを打ち出せるか、あるいは付加価値として認めて頂けるのか・・・という初期段階の開発コンセプトの設定は、しかしあっさり決まりました。

 ①パナレーサーのタイヤラインナップと紐付けする
 ②そしてそのコンセプトを継承する
 ③生産は日本国内

この3点。実にシンプルでありながら、それが付加価値に繋がると考えました。①と②は、それをコンセプトと決めてしまえば特にあれこれスペックで悩む事もなく、かつパナレーサーらしさを引き出せます。③の「日本製」には言葉以上の価値はありませんが、日本で作るからこその強みが存在します。それらを具現化した商品の第一弾が、今回ご紹介する「RACE A ソックス」です。

最新鋭の編み立て機によって生産された「RACE A ソックス」

開発~生産をお願いしたのはコーマ株式会社(以下、コーマ)。私たちパナレーサーと同じく日本でのモノづくりを強みと考え、大正11年の創業以来、靴下を一筋に造り続けてきたメーカーです。FOOTMAXブランドでサイクルソックスを展開されており、性能と品質の高さは折り紙つき。

コーマの強みは、自社一貫工程の生産システムにあります。国内メーカーでは唯一という糸の染色から始まり、編み立て~プレス~梱包に至る全ての工程を自社内で完結します。今回無理を言って、パナレーサーのアパレル商品第一弾となる「RACE A ソックス」の編み立て工程の開始現場に立ち合い、またコーマの肝となる一貫生産の全工程を見学させて頂きました。

まずは染色工程から。自社一貫工程を有するコーマは「染め」からスタートします。工場内に足を踏み入れ最初に感じたのは、不思議なほどの居心地の良さ。建物も設備も長い歴史を感じさせるほど古く、なのに清潔感があって温かみさえ感じます。ここでは約5万色という膨大な染色データを管理されています。

続いて糸巻き工程へ。染色された糸はいったん大巻きされ、そこからコーンと呼ばれる円錐形の糸巻きへ。糸がコーンへと巻かれていく光景は実に気持ち良く、見ていて飽きません。

(染色工程) 提供:コーマ株式会社

(糸巻き工程) 提供:コーマ株式会社

「RACE A ソックス」編み立て中

「RACE A ソックス」編み立て工程で作業中の新堀さん

そして今回のメイン、生産が開始されたばかりの「RACE A ソックス」の編み立て(ニット)工程へ。この工程ルームに入った際、まず感じたのは湿度の高さ。「湿度管理されていますか?」との問いに、「湿度と温度を360日一定に保っています」との事。先の糸巻き工程でも、保湿量によって糸のテンションが変わるため、特に湿度は重要な要素のようです。合わせて換気システムも徹底管理され、糸くずを空気中に滞留させないよう工夫されていました。またこの工程では、自動化が進む最新鋭の編み機と、小ロットにも対応する古い設備とが整然と(300台!)立ち並び、活気にあふれていました。

通常の靴下であれば、生地が編み上がった後に~先縫い~刺繍、といった工程を経ますが、今回の「RACE A ソックス」は、「編み立て~先縫い~刺繍」までの工程を、最新鋭機によってオートメーション化されています。また先縫いに関しては、リンキングという手法によって凹凸を無くしているため、フラットでフィット性が高く、サイクリングシューズを着用した時に違和感のない最適な仕様になっています。

(先縫い工程) 提供:コーマ株式会社

(刺繍工程) 提供:コーマ株式会社

参考までに、こちらは先縫い工程。つま先を縫い合わせて閉じる作業です。「RACE A ソックス」では最新鋭の編み立て機が兼務しています。
こちらの刺繍工程も「RACE A ソックス」では編み立て機が兼務します。通常モデルでは、この工程でブランドマークなどが刺繍されます。

(プレス工程) 提供:コーマ株式会社

(検品作業) 提供:コーマ株式会社

そして成形の最終工程となるセット(プレス)工程。型板にソックスを差し込み熱蒸気を与えることで、ようやく靴下本来の足にフィットする形に整えられます。
またそれぞれの工程では、関所のごとく検査がなされ、不良率を限りなくゼロに近づける努力をされています。

全てを拝見し終えて感じたのは、工程の多さでした。またその過程でこれほど多くの人が携わっているとは想像もしていませんでしたし「コストは合うのだろうか・・・」と心配になるほど。しかし振り返ってみると、その作業一つ一つに意味がある事を思い出し、コーマのモノづくりに対する一貫した理念が伝わってきました。

さて、今回ご紹介した「RACE A ソックス」は、コーマのオリジナルブランドFOOT MAXの「ROAD BIKE RACING MODEL」をベースとし、デザインとコンセプトをパナレーサーのクリンチャータイヤ「RACE A EVO3」に合わせたモデルです。こちらの商品は、4月に新規オープン予定のパナレーサー公式通販サイト(準備中)でのみ購入可能ですので、それまで楽しみにお待ちください。

配信元:パナレーサー
https://panaracer.co.jp/

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