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2018/5/24 更新

チネリの新作2モデルと裏話を紹介! 展示会で語られたチネリの真実!

チネリの完成車がズラリ!

「ネモティグ」はカラーオーダーシステムが充実

コンセプトは「いつものバイク」 センパー ディスク

チネリ・センパー ディスク

フレーム素材にアルミを採用したディスクブレーキモデルの「センパー ディスク」。センパーとはイタリアの方言で「ALWAYS」=「いつも」を意味するという。マーケティング担当のパオロ・バイレッティ氏は、センパー ディスクについてこう語る。

 

シンプルな新円アルミチューブが特徴

ダブルスムーズウェルディングで接合部もきれい

「このバイクは通勤や通学、ツーリングなど日常に寄り添うような多用途なバイクだよ。その証拠にフェンダーやキャリアを付けるダボ穴を標準装備しているんだ。タイヤもフェンダー装備時で25~28C対応になっている」

「ジオメトリーの面でも、ホイールベースを長くして、ヘッドの角度を寝かせている。こうすることで安定性が増し、どんな人でも長時間快適にライドを楽しめるんだ」

105仕様で19万5000円(税抜)、フレームセット価格で10万円(税抜)という高いコスパをもつセンパー。しかし安物のフレームやパーツによる構成ではなく、むしろ確かな素材と技術によって作られたモデルでもある。

 

シートステーをつなぐブリッジが剛性を向上させる

青を基調とした「ブルーディステニー」カラー

「コロンバス製エアプレーンチューブをトリプルバテッドで成型しているし、その接合方法には『ダブルスムースウェルディング』という方法を採用している。これは外側と内側両方から熱接合する複雑な技術で、仕上がりがとてもきれいなんだ」

ディスクブレーキや28Cタイヤまで対応する最新の規格でありながら、トップグレードモデルをたんにディスクブレーキ化したようなモデルとは異なるのがユニークな点。ロードバイクのディスクブレーキ化の流れにあって、こういったアルミモデルはいまだ少なく、チネリの独自性が垣間見える。

 

神曲のなかのハンター犬 ヴェルトリクス ディスク

チネリ・ヴェルトリクス ディスク

続いてはディスクブレーキ採用のカーボンロードモデル、ヴェルトリクスディスク。太めのチューブと鮮やかなオレンジが特徴で、販売価格は41万円(105完成車/税抜)。その名前の由来は、イタリアの詩人ダンテ・アリギエーリが残した作品「神曲」のなかに登場する、「脚の早いハンター犬の名前」。

 

太めのダウンチューブ。センパー ディスクよりも複雑な形状だ

「ブルーバーンズオレンジ」カラーのヴェルトリクス ディスク

「チネリのオーナーであるアントニオ・コロンボがそういうのに詳しくてね。いい名前だよね。僕も説明を受けるまで知らなかったけど(笑)」

「ヴェルトリクス ディスクのコンセプトは『コストを下げたカーボンディスクブレーキモデル』。もちろん安いだけじゃないんだけど、開発当初からなるべく低価格にすることは決めていたんだ」

 

ヴェルトリクス ディスクと、マーケティング担当のパオロ・バイレッティ氏

「これを実現するために、このモデルには異なる3種類のカーボンを採用している。フレームの各部位に必要とされる剛性や振動吸収性を引き出すため、その積層にこだわり、結果として、高級すぎる素材を使うことなくバランスのとれた性能を発揮できている」

「ジオメトリーは伝統的なイタリアンデザインといっていい。ヘッド角72.5度、チェーンステー長は420㎜。このバイクも『多用途に使えるモデル』という点ではセンパーディスクと同じ。でもカーボンならではのアグレッシブな乗り味になっているよ」

 

伝統的なジオメトリーを採用した後ろ三角

シートステーブリッジがついているが、これはサンプルで製品版は異なる

じつは今回展示されたモデルは、まだサンプル品。製品版はリアブリッジやステーの形状に一部変更が加えられる予定だという。また展示会には間に合わなかったが、ディスクブレーキではなく、リムブレーキのバージョン「ヴェルトリクス(29万5000円(105完成車)」も展開予定だ。

センパー ディスクとヴェルトリクス ディスク、両モデルとも正式な発売は現状未定だが、そう遠くない日であることを望む魅力的な一台だ。

裏話? ディスクブレーキの現状とチネリフレームの真実!

さらにパオロ氏は、こちらのインタビューに対し、ディスクブレーキについての意見や動向、そしてチネリフレームの「とある裏話」を語ってくれた。

 

―ディスクブレーキについての率直な意見は?

「うん。率直な意見としては、『多くの人にとってこれがベスト』だということだね。トッププロはホイール交換の手間やわずかな重量増が大切なファクターだからリムブレーキを使っているけど、その他一般の人にとってはディスクブレーキのほうが利点が多いよね。具体的な利点は、、、もはや言うまでもないよね(笑)」

「チネリがリムブレーキをいきなり廃止するようなことはないけど、市場の流れは確実にディスクだし、ぼくらもそう考えている」

 

センパー ディスクのフォークに装着されたブレーキ

ヴェルトリクス ディスクのフォークに装着されたブレーキ

―イタリアのサイクリストのブレーキ事情に関して。現状、リムとディスクの割合はどうなっている?

「まだリム8:ディスク2くらいだね。プロ選手へのあこがれやホイールの選択などいろいろあるからね。でも『次の一台を買おうかな?』というユーザーたちの頭には、かならずディスクブレーキモデルが選択肢に入っていると思う。」

 

ディスクブレーキの現在と未来を語るパオロ氏。どんな質問にも気さくに答えてくれた

―チネリのフレームカラーはどうやって決めているの?

「ああ、これは投票制なんだ。プロジェクトにかかわった社員……デザインとは関係ないセールス担当も含め、全員で投票して製品版のカラーを決めるんだ。もちろん一番のものが採用される」

「ユニークなシステムでしょ? 変わっているけどチネリのいいところだと思うよ。でもこの投票の一番ユニークなことは、オーナーのコロンボの投票だけは1票で2票の価値をもつことさ(笑)」

 

「ヴェルトリクスディスクのオレンジカラーは、艶があってとてもいい色だよね。……まあ僕はこの色に投票しなかったんだけどね!(笑)」

 

自分が投票していないフレームカラーのバイクを持つパオロ氏。「でもいい色だよね!(笑)」

ぶっちゃけた裏話を暴露(?)してくれたパオロ氏。こんなユニークな人たちがつくるチネリブランドに今後も注目だ!

 

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