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2017/2/19 更新

KINAN Cycling Teamレポート//ツールドフィリピン第1ステージ

和歌山県・三重県にまたがる熊野地域を拠点とする UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム、KINAN Cycling Team は 2017 年シーズンの UCI 公認レース初戦とし て、ツール・ド・フィリピン(Le Tour de Filipinas、UCIアジアツアー2.2)に出場。2 月 18 日に行われた第 1 ステージでは、ジャイ・クロフォードが 5 位、トマ・ルバが 6 位 でフィニッシュ。総合上位を狙える位置につけた。
KINAN Cycling Team にとって、ツール・ド・フィリピンは 2 年連続の参戦。初出場 だった昨年はステージ 1 勝とポイント賞を獲得しており、チームにとって相性のよい大会 ともいえる。今回は、チームキャプテンのジャイを筆頭に、トマ、山本元喜、椿大志、中 島康晴がメンバー入り。ジャイを除く 4 選手は今季加入組だが、いずれもアジアでのレー ス経験は豊富。特にトマは、この大会を 2015 年に制しており、現地での注目度の高い存 在となっている。
大会の舞台は、フィリピン最大の島・ルソン島。同島南東部のレガスピを出発し、4 日 間かけて南部のルセナを目指す。総距離 726.55km の戦いに、11 カ国・15 チームが挑む。
第 1 ステージは、レガスピからソルソゴンまでの 164.50km。中盤に待ち受ける 1 級山岳がレース展開にどう影響するかがポイントとなった。

ホテルで出発準備を進める選手たち

出走サインを行うジャイ・クロフォード

現地時間午前 8 時に出発したプロトン。アクチュアル(正式)スタート直後から次々とアタックがかかる。KINAN 勢は山本、椿、中島がしっかりと対応。ジャイとトマが動きやすい態勢を整える。そして、スタートから 20km を過ぎたあたりで数人のアタックをきっかけに約 10 人の追走グループが形成される。続いてジャイを含む 5 人ほどの第 2 追走 グループが生まれる。後方でも多くの選手が前を目指して動いたことで、メイン集団は完全に崩壊。結果的に、アタッキ・チームグスト(台湾)から 2 人が先頭を走り、約 1 分 30 秒遅れてジャイとトマが加わった16人のグループが追う格好となった。
スタートから 70km を過ぎたあたりで、先頭はアタッキ・チームグストのジャイ・カルマ選手(オーストラリア)の 1 人になる。この一人旅はそう長くは続かず、100km 地点 を通過した直後に始まる 1 級山岳の上りで捕まることとなる。
そして勝負は、この 1 級山岳で決定する。追走集団に加わっていたダニエル・ホワイト ハウス選手(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム)がスルスルと抜け出すと、後続 との差を広げていく。ジャイやトマが含まれるグループは、ホワイトハウス選手を追撃す べくペースアップを図るが、やがて集団の人数が減っていったこともあり、追いつくまで には至らない。
ホワイトハウス選手は約 60km を独走。そのまま単独でソルソゴンのフィニッシュへと やってきた。ジャージの胸に記されたチームロゴを指さし、両手を誇らしげに広げてフィニッシュラインを通過した。

第 1 ステージのスタート。山本元喜が先頭を行く

ステージ 2 位争いのスプリント。右端がジャイ・クロフォード、中央がトマ・ルバ

その 1 分 51 秒後、ジャイとトマが含まれるグループがやってきた。鈴木龍選手(ブリヂストンアンカー サイクリングチーム)が集団 2 番手、ステージ 3 位となり、日本人選 手最上位となった。ここでのスプリントに絡んだジャイがステージ 5 位、トマが同 6 位。 その後、中島が 9 分 12 秒差の 14 位。後続ではグルペットがたびたび崩れる状況となった が、山本、椿ともに 24 分 34 秒差でフィニッシュし、第 2 ステージ以降につなげている。
この結果、ホワイトハウス選手が総合リーダーとなり、ジャイが 2 分 4 秒差の 5 位、ト マも同じタイム差で 6 位につけ、個人総合争いで上位を狙える位置につけた。
第 2 ステージは、ソルソゴンからナガまでの 177.35km で争われる。中盤に 3 級山岳が 控えるほかは、厳しいアップダウンはなく、スピードに富む展開が予想される。リーダー チームとなるトレンガヌサイクリングチームに対し、総合上位に選手を送り込んだチーム がどういった攻めを見せるのかも注目となる。KINAN Cycling Team も攻撃的な走りで、 ジャイとトマの総合ジャンプアップを狙っていきたいところだ。

ツール・ド・フィリピン第 1 ステージ(164.50km)結果

1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 3 時間 56 分 16 秒
2 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト) +1 分 51 秒
3 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
4 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チーム UKYO)
5 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team)
6 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
14 中島康晴(KINAN Cycling Team) +9 分 12 秒
60 山本元喜(KINAN Cycling Team) +24 分 34 秒
66 椿大志(KINAN Cycling Team) +24 分 34 秒

個人総合時間賞

1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 3 時間 56 分 3 秒
2 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト) +1 分 57 秒
3 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +2 分 0 秒
4 サルバドール・グアルディオラ(スペイン、チーム UKYO) +2 分 4 秒
5 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +2 分 4 秒
6 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +2 分 4 秒
14 中島康晴(KINAN Cycling Team) +9 分 25 秒
60 山本元喜(KINAN Cycling Team) +24 分 47 秒
66 椿大志(KINAN Cycling Team) +24 分 34 秒

ヤングライダー賞

1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 3 時間 56 分 3 秒
チーム総合時間賞
1チームUKYO 11時間54分21秒 2 KINAN Cycling Team +7 分 21 秒

ポイント賞

1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 13pts
7 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 2pts
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 1pt

山岳賞

1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 15pts
5 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 6pts
7 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 2pts

●監督・選手コメント

石田哲也監督 「初日にしてはよい動きができたと感じている。明日以降も攻めの姿勢を保ち、個人総合順位のアップとリーダーチームへの仕掛けを続けていきたい」
ジャイ・クロフォード 「アタックの応酬で、それを決めるには運が必要だった。結果的に力のある選手たちだけが残ったね。レース後半は 10 人で先頭を追いかけていて、その中にトマと自分が入っていたのだけれど、今日のホワイトハウス選手はスーパーだった。強い選手が勝ったということだね。
今日の KINAN Cycling Team の動きはよかった。シーズンインであることを考えると、 驚くほどに素晴らしいレースができたと思う。また明日からも挑戦していきたいし、チャンスは十分にあると考えている」
山本元喜 「苦手な暑い中でのレースだったので、スタートから筋肉が動いていない感覚があった。 心拍数が上がってきて、なかなか元に戻らなかったので、暑さに慣れていく必要がある。 雨のレースは得意なので、明日以降天候も見ながらチャンスを探っていきたい。今日で総合争いから大きく遅れたので、展開に応じてアシストに回ったり、自分に巡ってきたチャンスで狙っていくなどしたい。
総合で遅れている分、明日からのステージは逃げを決められればチャンスが膨らむと思う。 あとは、ジャイとトマの総合順位を落とさないようにしながら残るステージを進めていきたい」
椿大志 「アタックが繰り返される中で、よい位置につけていることを心掛けていたが、結果的に後方に取り残されてしまった。明日からも似たようなレース展開になると思うので、しっかりとした走りができるよう努めたい」
トマ・ルバ 「シーズン序盤で誰もが狙っていける状態にある中で、難しいレースではあったとはいえ 総合で好位置につけられたことはよかった。明日が楽しみになったね」
中島康晴 「シーズン初戦でみんなよい走りができたと思う。序盤は(山本)元喜も椿もアタックに対応していたし、自分もできる限りのことはやった。その結果として、ジャイとトマが上位でフィニッシュできてよかった。個人的にも久々の UCI アジアツアーで、とても楽しめた」

現地ファンの目を引く KINAN Cycling Team のジャージ

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http://kinan-cycling.com/
https://www.facebook.com/KINANCyclingTeam

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