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2017/2/20 更新

KINAN Cycling Teamレポート//ツールドフィリピン第2ステージ

ツール・ド・フィリピン(Le Tour de Filipinas、UCIアジアツアー2.2)に出場しているKINAN Cycling Teamは2月19日、第2ステージを戦い、約30人に絞られたメイン集団内で 3 選手がフィニッシュ。中島康晴がチーム最上位の 7 位となったほか、総合 5 位 でスタートしたジャイ・クロフォードが逃げてレースをリード。終盤にもアタックするな ど大いに見せ場を作り、ライバルチームにプレッシャーを感じさせる走りを見せた。

フィリピン最大の島であるルソン島南東部のソルソゴンからナガへのステージは、序盤からアップダウンが続き、選手たちの体力を奪っていった。中盤には、この日唯一のカテゴリー山岳である 3 級の上りが待ち受け、戦前の予想通り集団の人数を絞っていくこととなった。

KINAN勢は、前日の第 1 ステージで 5 位となったジャイと、6 位となったトマ・ルバ の 2 人を軸にレースを組み立てていくこととなる。中島をはじめ、山本元喜、椿大志も含めたメンバーで果敢にレースを動かし、他チームに脅威を与えたいところだ。
そして、その狙い通りのレース展開となる。アクチュアル(正式)スタートから山本らが逃げ狙いの動きに対応。すぐに逃げが決まることはなかったが、スタートから 20 分ほ ど動きが続いたところでジャイがアタックに成功。上りの頂上で図った抜け出しに、大久保陣選手(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、ペ・デヒョン選手(韓国、LX サイクリングチーム)が続く。メイン集団では、個人総合首位のダニエル・ホワイトハウス選手(イギリス)擁するトレンガヌサイクリングチームがコントロールを開始。これによって 3 選手の逃げが決まった。

前を行く 3 人は順調にタイム差を広げ、4 分以上のリードを得る。迎えるは 59.9km 地点に設けられた、この日 1 回目のスプリントポイント。ここはスプリントで大久保選手が 1 位通過。ジャイは 3 位で通過し、1 ポイントと 1 秒のボーナスを獲得。ホワイトハウス選手との総合タイム差は 2 分 4 秒だが、総合 2 位以下のタイムは拮抗していることもあり、 ジャイが総合順位を上げるためには 1 秒でも稼いでおきたいところ。まずは最低限のミッ ションはクリアした。
この直後、大久保選手、ペ選手と相次いで後退。ジャイの単独逃げが始まった。それでも、メイン集団とのタイム差を維持しながら快調に進んだ。

集団内を走る山本元喜(左)と中島康晴

多くの人たちが沿道で声援を送る中進むプロトン

メイン集団では、107.46km 地点に設けられた 3 級山岳が近づくにつれ、少しずつ動きが起きる。トマら総合上位陣が次々と上りでアタックすると、リーダーチームのトレンガヌサイクリングチームのアシストが崩壊。アタックが起きては集団が吸収する状況が続いたが、それでも人数を減らしていくには十分な攻防だった。アタックを繰り出す選手によっては、リーダージャージを着るホワイトハウス選手が自ら集団を引く場面もみられる。
独走を続けるジャイは、山岳ポイントと 136.07km 地点のスプリントポイントを 1 位通過。山岳賞争いでは 6 点を加算し 3 位に、スプリントポイントでは 3 点を加算すると同時に 3 秒のボーナスタイムをゲット。この段階でホワイトハウス選手との総合タイム差を 4 秒縮めることに成功した。
しかし、勢いに勝るリーダージャージグループがジャイを吸収。KINAN勢は、前半にメイン集団前方でレースをコントロールした山本と椿が遅れたものの、勝負がかかるメンバーの中にトマ、中島が加わっており、ジャイも遅れることなく続いていたことで 3 選手 が先頭集団に位置。KINAN 勢が集団の前へと出て、ペースをコントロールする場面も出てきた。
結果的に決定的なアタックは生まれず、そのまま約 30 人の勝負になるかと思われた。 だが、最終局面でジャイが再びアタックに乗じる。約 10 人が先を急いだが、逃げ切りとはならず。最後はスプリントの末、シーン・ウィットフィールド選手(オーストラリア、オリバーズリアルフードレーシング)が優勝した。

このスプリントでは、中島が先駆けで上位をうかがい、7 位でフィニッシュ。26 位まで がトップと同タイムで、13 位のジャイ、15 位のトマもタイム差なしでステージを終えている。

このステージを終えて、ホワイトハウス選手の個人総合首位は変わらず。ジャイは総合 5 位をキープすると同時に、ホワイトハウス選手との総合タイム差を 2 分としている。トマ は他選手のボーナスタイムやフィニッシュ順位が関係し、総合 9 位となっている。ホワイトハウス選手との差は 2 分 4 秒のままだ。このほか、中島がトップと 9 分 25 秒差の総合 13 位、山本と椿もトラブルなく 2 日間を終えている。

スプリントを制したシーン・ウィットフィールド選手(左から 3 人目)がステージ優勝

フィニッシュ直後の中島康晴

20 日に行われる第 3 ステージは、ナガからダエトまでの 177.35km。カテゴリー山岳が設けられておらず、アップダウンもそう厳しくないことから、スピードに富んだレース展開となる可能性がある。また、ダエト市内に入ってからはフィニッシュまでにテクニカルなコーナーが連続する。集団内でのポジション確保がカギとなりそうだ。定石通りスプリント勝負になるのか、違った展開となるのかも楽しみだ。

ツール・ド・フィリピン第 2 ステージ(177.35km)結果

1 シーン・ウィットフィールド(オーストラリア、オリバーズリアルフードレーシング)4時間19分21秒
2 パク・サンホン(韓国、LX サイクリングチーム) +0 秒
3 フェルナンド・グリハルバ(スペイン、クウェート・カルトゥーチョ.es) 4 チャ・ドンヒョン(韓国、LX サイクリングチーム)
5 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
6 ネイサン・アール(オーストラリア、チーム UKYO)
7 中島康晴(KINAN Cycling Team)
13 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team)
15 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team)
41 椿大志(KINAN Cycling Team) +9 分 15 秒
45 山本元喜(KINAN Cycling Team) +12 分 4 秒

個人総合時間賞
1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 8 時間 15 分 24 秒
2 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト) +1 分 57 秒
3 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +1 分 58 秒
4 フェルナンド・グリハルバ(スペイン、クウェート・カルトゥーチョ.es) +2 分 0 秒
5 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +2 分 0 秒
9 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +2 分 4 秒
13 中島康晴(KINAN Cycling Team) +9 分 25 秒
45 椿大志(KINAN Cycling Team) +34 分 2 秒 49 山本元喜(KINAN Cycling Team) +36 分 51 秒

ヤングライダー賞
1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 8 時間 15 分 24 秒

チーム総合時間賞
1チームUKYO 25時間52分24秒 2 KINAN Cycling Team +7 分 21 秒

ポイント賞
1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 13pts
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 6pts
15 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 1pt

山岳賞
1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) 15pts
3 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 12pts
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 3pts

再三のアタックで魅せたジャイ・クロフォード。総合 5 位をキープした

中島康晴はリーダーチームであるトレンガヌサイクリングチームの選手たちと健闘を称える

http://kinan-cycling.com/
https://www.facebook.com/KINANCyclingTeam

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