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2017/2/23 更新

KINAN Cycling Teamレポート//ツールドフィリピン第4ステージ

KINAN Cycling Team が出場中のツール・ド・フィリピン(Le Tour de Filipinas、UCI アジアツアー 2.2)は 2 月 21 日、最終となる第 4 ステージが行われ、序盤に形成された逃げグループがそのまま先行してフィニッシュ。この中に個人総合 9 位でスタートしたジャイ・クロフォードが加わり、リーダージャージを着て出走したダニエル・ホワイトハウス選手(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム)に 2 分 25 秒先着。スタート時の総合タイム差 2 分を逆転し、個人総合優勝を果たした。

フィリピン最大の島・ルソン島を行く 4 日間の戦いは、いよいよ最終日。200km を超える長距離は、大会のファイナルにふさわしい設定だ。中盤に 2 カ所のスプリントポイントがあり、170km を過ぎたところで 2 級山岳がそびえる難コース。フィニッシュ直前にも上りがあり、最後は下り基調でのフィニッシュ。個人総合争いに大きな影響を与える可能性を秘める、クイーンステージとなった。

KINAN Cycling Team はここまで、トマ・ルバが個人総合 6 位、ジャイが同 9 位につけ、チームが狙う UCI アジアツアーポイント圏内でレースを進めてきた。また、トマは 個人総合首位のホワイトハウス選手とは 37 秒差。逆転を狙ううえで、射程圏内に位置した。

午前 8 時のパレードスタート、その後のアクチュアル(正式)スタートを経て、しばらくは逃げ狙いのアタック合戦が続いた。均衡が破れたのはスタートから約 30 分後。7 人 がメイン集団から飛び出し、その中にジャイが含まれた。
先行する 7 人の中には、ホワイトハウス選手から総合タイム差 37 秒につけるエドガー ・ノハレス選手(スペイン、セブンイレブン RBP)も含まれ、ジャイにとっての当面のライバルとなった。それでも、逃げグループを積極的に牽引するのはジャイ。メイン集団 とのタイム差は順調に広がり、リードは約 5 分となった。

追うメイン集団は、リーダーチームのトレンガヌサイクリングチームが主にコントロール。KINAN 勢は総合ジャンプアップをうかがうトマを筆頭に、山本元喜、椿大志、中島 康晴が次なる展開に備える。特に山本、椿、中島は序盤、ジャイを逃げグループに送り込むのに大きく貢献した。

トマ・ルバにはアシストがついて勝負どころに備える

逃げグループを率いるジャイ・クロフォード

逃げグループでは、タイムボーナスがかかるスプリントポイントで熾烈な争いとなる。 93.07km 地点に設けられた 1 回目のスプリントポイントでは、ジャイが 2 位通過で 2 秒のボーナスタイムを獲得。一方で、ノハレス選手も 3 位通過で 1 秒のボーナスを獲得し、依然総合上位浮上を狙っての戦いがく。続く、130.25km 地点に設けられた 2 回目のスプリントポイントでは、ジャイが 3 位通過で 1 秒のボーナスタイムをゲット。ノハレス選手 は後方で通過している。

そして迎えるは、174.58km 地点に設定された 2 級山岳ポイント。10 %を超える勾配をクリアしたその先には、フィニッシュまでの約 30km に及ぶ勝負区間が控える。
この上りでジャイは 2 位通過。後方のメイン集団では、トマを含む総合上位陣がペース アップ。上りの手前ではトマを先方に送り出すために、中島と椿が好アシストを見せている。

フィニッシュまでを急ぐジャイたちのグループは 5 人に絞られた。ノハレス選手が遅れたこともあり、リーダージャージダッシュをかけてジャイが猛然と先頭グループを引き続ける。トマを含む追走グループは、ホワイトハウス選手ら 8 人。こちらも下りを経て、勢いが増している。

だが、序盤からの貯金が生きた逃げメンバーがフィニッシュまで残り 10km を切っても 3 分近いタイム差と、逃げ切りが濃厚となる。焦点はステージ優勝の行方と、ジャイの逆転なるか。そして、フィニッシュへ。最後はスプリント力に勝るパク・サンホン選手(韓国、LX サイクリングチーム)が優勝。力を使い果たしたジャイは 3 秒差で続いた。

リーダージャージグループも懸命の追走。トマは待機に徹し、フィニッシュにのみ備える。そして運命の瞬間。ジャイから 2 分 25 秒遅れてのフィニッシュによって、ホワイトハウス選手はリーダージャージを明け渡すこととなった。
個人総合優勝の確定を待つジャイ。相次いでフィニッシュした選手たちや合流したチームスタッフとの願いが届いたのは、約 15 分後。優勝決定の一方に、チームはおおいに沸いた。

1 月のオーストラリア選手権を経て、コンディションを挙げていたジャイ。第 1 ステージで 5 位に入り好位置につけると、翌日の第 2 ステージで逃げに乗るなど、トマとともに総合上位をキープし続けた。第 3 ステージで総合 9 位に順位を落としていたが、土壇場で 会心の走りをしてみせた。
チームは最終的に、ジャイのリーダージャージ獲得のほか、トマが総合 8 位となり、UCIアジアツアーポイントを獲得。再三のアシストでチームを勢いづけた中島が総合 13 位、 椿が総合 36 位。山本は最終ステージの 100km 地点過ぎにバイクを降りている。
2017年最初のUCIレースで最高の結果を残したKINAN Cycling Team。アジアやヨーロッパでの戦いを見据えるうえで、これ以上ないスタートを切ったといえよう。チームは充実した戦力を最大の武器として、次なる戦いへと向かう。

厳しい登坂区間もジャイ・クロフォードが先頭を走る

ステージ 5 位でフィニッシュしたジャイ・クロフォード

個人総合優勝が確定し、チームメートと抱き合って喜ぶジャイ・クロフォード

ツール・ド・フィリピン第 4 ステージ(207.35km)結果

1 パク・サンホン(韓国、LX サイクリングチーム) 5 時間 0 分 13 秒
2 マット・ボーイズ(オーストラリア、クウェート・カルトゥーチョ.es) +0 秒
3 マリオ・フォイト(ドイツ、アタッキ・チームグスト)
4 ダミアン・モニエ(フランス、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)
5 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +3 秒
6 エドガー・ノハレス(スペイン、セブンイレブン RBP) +2 分 26 秒
13 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +2 分 28 秒
29 中島康晴(KINAN Cycling Team) +8 分 8 秒
41 椿大志(KINAN Cycling Team) +8 分 8 秒
DNF 山本元喜(KINAN Cycling Team)

個人総合時間賞

1 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team)17時間33分7秒
2 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム) +28 秒
3 フェルナンド・グリハルバ(スペイン、クウェート・カルトゥーチョ.es) +51 秒
4 ベンジャミン・ヒル(オーストラリア、アタッキ・チームグスト) +52 秒
5 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +55 秒
6 エドガー・ノハレス(スペイン、セブンイレブン RBP) +1 分 2 秒
8 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +1 分 5 秒
13 中島康晴(KINAN Cycling Team) +14 分 5 秒
36 椿大志(KINAN Cycling Team) +40 分 17 秒

ヤングライダー賞
1 ダニエル・ホワイトハウス(イギリス、トレンガヌサイクリングチーム)17 時間 33 分 35 秒
チーム総合時間賞
1チームUKYO 52時間47分14秒
2 KINAN Cycling Team +7 分 25 秒

ポイント賞
1 パク・サンホン(韓国、LX サイクリングチーム) 26pts
6 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 11pts
14 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 2pts
18 中島康晴(KINAN Cycling Team) 1pt

山岳賞

1 マリオ・フォイト(ドイツ、アタッキ・チームグスト) 24pts
2 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 15pts
10 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 3pts

http://kinan-cycling.com/
https://www.facebook.com/KINANCyclingTeam

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