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2017/3/14 更新

KINAN Cycling Teamレポート//KINAN AACA CUP第3戦

東海地方で開催されるロードレースシリーズ「KINAN AACA CUP」の第 3 戦が 3 月 11 日、国営木曽三川公園 長良川サービスセンター前特設コースで実施された。メインカテゴリーの 1-1 クラス(102km、5.1km × 20 周回)では、スプリントを制した雨乞竜己が 今シーズン初勝利。2 月に行われた第 2 戦での野中竜馬に続き、KINAN Cycling Team が 2 連勝を飾った。なお、野中と中西健児がそれぞれ 2 位と 3 位でフィニッシュ。KINAN 勢 が上位を独占した。

毎月 1 回のペースで開催されるシリーズ戦の 3 戦目は、すでにシーズンインしている選手と、今年の初戦が間近に迫っている選手とが集まり、ハイレベルのレースが予想された。 シリーズを支える『株式会社キナン』がメインスポンサーを務める KINAN Cycling Team は、今戦もホストとして山本元喜、椿大志、阿曽圭佑、中西健児、野中竜馬、雨乞竜己、 中島康晴の日本人フルメンバーとなる 7 選手を送り込んだ。

1-1 クラススタート前

1-1 クラススタート

この日の長良川サービスセンターは強い北風の影響で、周回前半が向かい風、後半が追 い風のコンディション。正午にスタートが切られてからしばらくは、プロトン全体がこの風に悪戦苦闘する様子が見受けられた。
逃げを狙ってのアタックによって、数人単位のグループが形成されかけるが、いずれも成功とはならず。力のある選手の飛び出しが決まり、レースの流れがいったん落ち着きを 見せたのは 3 周回目。蠣崎優仁選手(伊豆総合高校/ EQADS)、水野貴行選手(Interpro Cycling Academy)、筧五郎選手(56 サイクル)、KINAN からは椿が加わり、4 人の逃げ グループが形成された。その後は順調にメイン集団とのタイム差を広げて、約 1 分 20 秒 のリードとした。
しかし、中盤に入ってそれぞれの思惑も関係してか、逃げる 4 人のローテーションが乱れ始める。10 周回目に設けられた周回賞を蠣崎選手が獲得すべくペースを上げたタイミ ングを利用して、椿がアタック。蠣崎選手も食らいつこうと試みるが、追い風区間でリズムが合わなかったことも関係し、11 周回目からは椿の独走へと変わった。
椿が単独先頭となってからは、メイン集団が一度は迫って 40 秒差としたが、風を味方につけたことも幸いし、椿が自ら 1 分差に広げてみせる。一方で、さすがに逃げ切りを許したくない集団では、次々とアタックに転じる選手が現れ始めた。そのケアに動くのは、 椿を前方に送り出している KINAN 勢。周回を追うごとにタイム差は縮小しているが、急激な変化とはならない。展開次第では、椿の逃げ切りの可能性も出てきた。
だが、レース終盤に入って横風へと変化したことで、椿の足取りも重たくなってきた。 歯を食いしばって逃げ続けたが、ラスト 3 周回となったところでメイン集団がキャッチ。 土壇場で勝負は振り出しへと戻った。

長良川のほとりを走るプロトン

ラスト 2 周回となったところでアタックした阿曽圭佑

再びアタックの応酬となったプロトン。残り 2 周回を迎えて飛び出したのは、阿曽。しばらくは独走だったが、ラスト 1 周回の鐘が鳴ったところで、チームメートの中島が合流。 さらには野中ら 2 選手も加わり、先頭は KINAN 勢 3 人と数的優位な状況へと持ち込んだ。 残り 1km を切って阿曽と中島がメイン集団へと戻されるが、先頭 2 人は依然数秒のリード。そして、残り 500m を切ったところで野中がアタック。これに合わせる形で、追いかけるメイン集団からも数人が追い上げを図る。
野中が先頭のまま、最後の直線へ。上り基調で、フィニッシュライン手前はわずかなカーブとなっている。ここで猛然と迫ったのは雨乞だ。フィニッシュまで数メートルのところで雨乞が差し切り、トップでフィニッシュ。すぐに勝利を確信し、両拳を握りしめた。
逃げ切りまであと一歩だった野中は 2 位、雨乞とともにメイン集団から追い上げた中西が3位。2017年シリーズ3戦目にして、ホストであるKINAN Cycling Teamが上位を独占した。
最後はチームメート同士での優勝争いとなったが、メンバーが増え、チーム内競争が激しさを見せる KINAN Cycling Team の現在を象徴するレースになったといえそうだ。序盤から中盤にかけては椿が逃げ続け、同時にメイン集団では他チームの動きをしっかりとチェック、終盤には阿曽、中島、野中がアタックを決め、最後は雨乞のスプリントと、終始 KINAN 勢が優位に展開したレースでもあった。翌週に開幕する国内最高峰のシリーズ 戦「J プロツアー」、そしてその先に控える UCI(国際自転車競技連合)アジアツアー、 同ヨーロッパツアーに向けて各選手が順調な仕上がりを見せていることを印象付けた。
1 戦ごとにレベルの高まりを見せる「KINAN AACA CUP」。今後も、逃げやアタック から勝負が大きく動くような、アグレッシブなレースが期待される。次戦は 4 月 29 日(土 ・祝)、今回と同じく国営木曽三川公園 長良川サービスセンター前特設コースにて行われる。

ラストの追い込みに成功し優勝した雨乞竜己

上位独占の KINAN 勢 3 人。左から中西健児、雨乞竜己、野中竜馬

2017 KINAN AACA CUP 第 3 戦 1-1 クラス(102km、5.1km × 20 周回)結果

1 雨乞竜己(KINAN Cycling Team)
2 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
3 中西健児(KINAN Cycling Team)
4 中村龍太郎(イナーメ信濃山形)
5 福田真平

2017 KINAN AACA CUP ポイントランキング(第 3 戦終了時)

1 トム・ボシス(フランス、Interpro Cycling Academy) 768pts
1 野中竜馬(KINAN Cycling Team) 768pts
3 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 544pts
4 椿大志(KINAN Cycling Team) 256pts
5 中西健児(KINAN Cycling Team) 128pts
5 山本雅道(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA サイクリングチーム) 128pts
5 鈴木龍(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) 128pts

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