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2017/4/17 更新

KINAN Cycling Teamレポート|ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール第5ステージ

選手たちはフランスで得た経験をこの先のレースに生かす

UCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム、KINAN Cycling Teamが出場しているツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール(Tour du Loir-et-Cher、UCI ヨーロッパツアー 2.2)は現地時間 4 月 16 日、最終の第 5 ステージが行われた。この日の出走は椿大志 と野中竜馬の 2 人だったが、ともにメイン集団でフィニッシュし 5 日間の大会を完走。それぞれ、終盤には集団の前方に位置取りし、数少ないチャンスをモノにしようと奮起した。
例年、ハードなコース設定に加えて悪天候や強風に見舞われることの多かったこの大会だが、今年は晴れの日が多く、終始よいコンディションの下でレースが行われた。最終日は、フランス・ロワール=エ=シェール県の県庁所在地であり、主要都市のブロワ市街地に設けられた 1 周 7.5km の周回コースが舞台。11 周回・97.5km のショートステージだが、 丘の上に作られた街並みと、ロワール川沿いとを行き来するルートはアップダウンの繰り返し。美しい景観の中を走るのとは裏腹に、レース前のパレード走行が設けられていないため、逃げや集団内でのポジショニングを目的としたスタートダッシュが激しくなること は必至だった。
KINAN Cycling Team から最終ステージに駒を進めたのは、椿大志と野中竜馬の 2 人。 レース開始 30 分前にはスタートラインに並び、前方を確保してスタンバイしたが、いざスタートが切られるとスプリントさながらのダッシュゆえ、ポジショニングに苦心。2 周 目に入る頃には 5 人の逃げグループが形成されたが、椿と野中はメイン集団に待機。次の 大きな動きに備える。
メイン集団はリーダーチームを中心に逃げとのタイム差をコントロール。個人総合上位 をデンマーク人ライダーが占めていることもあり、デンマークから参戦する数チームが共同戦線を組んでレースを統率した。

スタート直後の椿大志

ペースの上がる集団内で走る野中竜馬

早いペースで進む中、椿と野中は集団の中ほどから後方に位置。それでも、終盤に入って集団内でのポジションを上げていく。残り 3 周回から 2 周回にかけては、野中が集団の前方を確保しチャンスをうかがった。
逃げは 10 周回を終えるまでにすべて吸収。そして 11 周回目、いよいよ最終周回だ。今度は椿がポジションを上げる。スプリント勝負が濃厚な状況で、最後のトライに転じた。
結果的にポジションを下げてしまい、集団後方でのフィニッシュとなったが、問題なく 完走。大会後半でのメンバーの相次ぐリタイアで、出走が 2 人になったが、ピンチを乗り切った。なお、ステージ優勝はスプリントを制したオーガスト・イェンセン選手(ノルウェー、チーム コープ)が挙げている。
この大会の閉幕をもって、KINAN Cycling Team のフランス遠征も終わりを迎える。 チームとしては、リザルトなど目に見える結果こそ残すことができなかったが、位置取りはレースへの心構えなど、本場での戦いから大きな刺激を受けた。国内外のレースで結果を残すために必要なスマートさが今後への課題となりそうだ。
フランスでの活動を通じて得た収穫と課題を、この先のレースへの起爆剤としたい。そうした動きの中から、激しいチーム内競争を勝ち抜く選手が出てくることになる。

大歓声の中を進む椿大志

落車による混乱を避けて野中竜馬がフィニッシュ

ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール第 5 ステージ(97.5km)結果

1 オーガスト・イェンセン(ノルウェー、チーム コープ) 2 時間 9 分 8 秒
2 パトリック・クラウセン(デンマーク、リワルプラットフォームサイクリングチーム)
+0秒
3 フレデリック・ガルタ(ノルウェー、チーム コープ)
4 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チーム ヴェロコンセプト)
5 スティーヴン・トロネ(フランス、アーミー・ド・テッレ)
6 アルヴィド・デクレイン(オランダ、ベイビーダンプサイクリングチーム)
72 野中竜馬(KINAN Cycling Team)
82 椿大志(KINAN Cycling Team)

個人総合時間賞

1 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チームヴェロコンセプト)18時間29分25 秒
2 トロエス・ヴィンター(デンマーク、リワルプラットフォームサイクリングチーム) +17 秒
3 ラスムス・グルドハマー(デンマーク、チーム ヴェロコンセプト) +21 秒
4 ヨナス・ヴィンゲゴール(デンマーク、コロクイック・クルト) +41 秒
5 トーマス・ロストラン(フランス、アーミー・ド・テレ) +42 秒
6 ダミアン・ショー(アイルランド、アンポスト・チェーンリアクション) +53 秒
52 椿大志(KINAN Cycling Team) +8 分 8 秒
113 野中竜馬(KINAN Cycling Team)+29 分 15 秒

選手コメント

椿大志
「これまでのステージと同様に位置取りに苦労した。リーダーチームが逃げの人数が増えるのを嫌っていた感じだったので、自分としては逃げではなく最後に何か仕掛けられないかと思って、脚を休めながら走っていた。ラスト 2 周回から前へ出てみたが、スプリントトレインを組んだチームには太刀打ちできなかった。
5 日間をトータルに振り返ると、調子のよさを感じられたので、この先に向けてコンディション面での不安はない。ただ、展開を読む力が試されるレースにおいて、そのあたりの勘が鈍っていた面は否めない。アジアや国内では、自分たちがコントロールする局面が多いが、格上のチームを相手にしたときにチーム全体で連携するところまでいけていないので、それは今後に向けた課題になる。」

配信元:KINAN Cycling Team
http://kinan-cycling.com/
https://www.facebook.com/KINANCyclingTeam

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