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レースレポート|ツール・ド・コリア第 4 ステージは 3 人が先頭集団でフィニッシュ

韓国で開催中のツール・ド・コリアは後半戦に突入。6 月 17 日は第 4 ステージを行い、 KINAN Cycling Team はトマ・ルバ、ジャイ・クロフォード、中西健児が先頭集団内で フィニッシュ。トマが個人総合 7 位をキープして最終日を迎えることとなった。
前日のフィニッシュ地である栄州(ヨンジュ)をスタートし、忠州(チュンジュ)を目 指す 156.0km のコースは、中盤に 2 級山岳が登場。登坂距離 3.1km、平均勾配 9.4%の急 坂を選手たちが越える。その後一旦下るものの、山岳にカテゴライズされない急坂がいく つも待ち受ける。登坂距離こそ短いものの、10 %を超える区間もあり、終始気を抜くこ とは許されないレイアウトだ。
5人で出走のKINAN Cycling Teamは、このステージでもスタート直後から果敢にアタ ック合戦に加わる。中西や中島康晴らが抜け出しを図るが、逃げグループの形成には至ら ない。前日のステージまでと同様に多くの選手が逃げ狙いの動きを繰り返したが、スター トから 14km 地点で 4 人が先行を開始。メイン集団はそれを容認し、レースは落ち着く。 KINAN 勢はいずれも集団に待機し、次の大きな動きに備えることとなった。
2 分台で推移した逃げとメイン集団との差だったが、60km 地点を過ぎたあたりからその 差が縮小傾向となる。そして、2 級山岳に向け上りが本格化するタイミングで先頭の 4 人 を吸収し、レースはふりだしへと戻る。
登坂距離を重ねていくうちに崩れていくメイン集団。2 級山岳の頂上を目前に 1 人がアタックしたのを機に、トマも追随。トップを射程圏内に捉えつつ、2 位で山岳ポイントを通過した。

ホテル出発を待つトマ・ルバ

笑顔を見せるトマ・ルバと落ち着いた佇まいの中西健児

その後の下りでトップに追いついたトマだったが、後方からメイン集団が合流。約 50 人 に人数を減らしながらも、レース後半に待ち受ける勝負どころを目指していく。KINAN 勢はトマに続き、ジャイと中西も加わる。
しばらくは総合上位に選手を送り込んでいるチームが主導権を握って進んだメイン集団だが、残り 32km で中西がアタック。8 人で逃げを試み、一時は集団に対し約 15 秒のリードを奪う。だが、総合上位の選手がこの中に含まれていたこともあり、集団は容認せず。 6km ほど逃げたのち、中西らは集団へと戻った。
その後もアタックが散発したが、いずれも決定打とはならず。そのまま一団でフィニッシュまで進行。トマ、ジャイ、中西はいずれも安全なポジションを確保しながら、最後の局面まで走りきった。2 級山岳で後方へと下がった中島と雨乞竜己も、トップから 11 分 5 秒差の第 2 集団でステージを終え、次のステージへつなげた。
第 4 ステージまでを終えて、トマが依然個人総合 7 位をキープ。トップからは 14 秒差。 ジャイが同 17 位。中西は 28 位につけるが、UCI ポイント圏内となる個人総合 25 位とは 同タイム、さらに数秒の間に選手がひしめいており、フィニッシュや中間スプリントポイントを上位通過して得られるボーナスタイムの獲得次第では、順位をジャンプアップさせられる可能性も残されている。また、山岳賞争いではトマが 3 位、チーム総合では 2 位に それぞれ浮上した。
14 日に開幕したツール・ド・コリアは、いよいよ最終ステージ。18 日に行われる第 5 ステージは、首都・ソウルでの 65km のショートステージ。スタートから中盤までワンウ ェイルートを走り、最後はオリンピックセンター外周 5.1 km を 4 周回してフィナーレを 迎える。オールフラットといえるコースレイアウトで、スピード感あふれるレースとなる ことは必至。周回コースに入ってから 2 回の中間スプリントも設けられ、ボーナスタイム をかけた駆け引きも見どころとなる。KINAN Cycling Team としても、トマの総合上位 や UCI ポイント獲得を狙って最後までアグレッシブに戦う。

上りを進む中島康晴

雨乞竜己は最終ステージでのスプリントに賭ける

ツール・ド・コリア第 4 ステージ(156.0km)結果

1 ジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム UKYO) 3 時間 37 分 59 秒
2 リカルド・スタキオッティ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +0 秒
3 キム・ジュソク(韓国、ガピョンサイクリングチーム) +0 秒
4 ピエルパオロ・デネグリ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ) +0 秒
5 エドウィン・アビラ(コロンビア、チーム イルミネイト) +0 秒
6 マーティン・ラース(フランス、デルコ・マルセイユプロヴァンス・カテエム) +0 秒
17 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +0 秒
20 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +0 秒
35 中西健児(KINAN Cycling Team) +0 秒
59 中島康晴(KINAN Cycling Team) +11 分 5 秒
83 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +11 分 5 秒

個人総合時間賞

1 ミン・キョンホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) 16 時間 28 分 58 秒
2 エフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) +8 秒
3 エドウィン・アビラ(コロンビア、チーム イルミネイト) +10 秒
4 ダミアン・モニエ(フランス、ブリヂストンアンカーサイクリングチーム) +13 秒
5 イアン・ビビー(イギリス、JLT コンドール) +14 秒
6 アルベルト・チェッキン(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア) +14 秒
7 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +14 秒
17 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +2 分 1 秒
28 中西健児(KINAN Cycling Team) +2 分 5 秒
67 中島康晴(KINAN Cycling Team) +18 分 12 秒
95 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +32 分 8 秒

ポイント賞

1 エフゲニー・ギディッチ(カザフスタン、ヴィノ・アスタナモータース) 33pts
21 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 9pts
30 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 6pts
37 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) 5pts

山岳賞

1 ジャコポ・モスカ(イタリア、ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア) 26pts
3 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) 14pts
11 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) 2pts

ヤングライダー賞

1 ミン・キョンホ(韓国、ソウルサイクリングチーム) 16 時間 28 分 58 秒
4 中西健児(KINAN Cycling Team) +2 分 5 秒

チーム総合時間賞

1 ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア 49 時間 29 分 18 秒
8 KINAN Cycling Team +2 分 0 秒

選手コメント

トマ・ルバ
「2 級山岳でアタックし、逃げ切りを狙ってみたけど上手くいかなかった。難しい上りだったし、アタックしたタイミングがフィニッシュまで遠かった。一部のスプリンターもしっかり対応していたし、簡単なレースではなかった。それでも、チームワークのよさを感じられた 1 日だった。ジャイは終始前方でレースを展開したし、(中西)健児も積極的にアタックした。よい働きぶりだったね」
中西健児
「山岳ポイント後の下りから、総合ジャンプアップを狙う選手やステージ優勝狙いの選手たちがアタックを繰り返していて、そうした中で自分にも集団から抜け出すチャンスはあった。一度逃げが決まりかけたときは、強力なメンバーだったこともあって、そのまま行けそうな手ごたえはあった。最終局面はトマの総合順位のキープと合わせて、前の方でフィニッシュできたらと考えて動いた。
最終ステージはスプリント勝負になりそうだが、個人的には総合順位も意識して走りたい。 中間スプリントでボーナスタイムを獲得できれば、順位を上げられる可能性があるので、 チャンスに賭けてみたい」

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