NEWS

2017/8/20 更新

【ツール・ド・ラヴニール】平均時速44km超の高速レース! 国別対抗U23版ツール・ド・フランスが開幕!

若手選手の登竜門がいよいよ開幕 日本U23も順調な滑り出しを見せた!

■第1ステージ「ルデアック>ルデアック」=134km(獲得標高1673m)
フランス西部のブルターニュ地方は、フランスで最も自転車レースが盛んな地域であり、過去にツール5度優勝のベルナール・イノーや、フランスが今最も期待するワレン・バルギルなどを輩出。正にU23世界最高峰大会のスタートに打ってつけの地域である。バカンス中のフランス人が地中海や海外へと脱出する時期の平日にも関わらず、沿道にはツール・ド・フランスと見間違えるような観客が集い、近未来のスター達を品定めするような眼差しで観戦する。
コースは135kmのライントレースで、最後の20kmはルデアックないの周回コースを3周。コースプロファイル図だけを見ると「フラット(平坦)気味」の優しいコースに見えるものの、実際は細かいアップダウンの延々とした繰り返しで、本レースの第1ステージに相応しい、全く気の抜けないステージ。
レース序盤。最初の山岳賞ポイントである25km地点で、本レース総合優勝本命で先日のジロ・デ・イタリアU23で優勝したパヴェル・シバコフ(ロシア)を含む11名の逃げが形成される。逃げが集団に対して稼いだタイム差は最大で4分。ベルギーやポーランドがメイン集団を強力に牽引したため逃げ切りは不可に見えたものの、人数を3名ほどまで減らしつつ最終局面まで抵抗する逃げ集団。
最後は8月3日に行われたヨーロッパ選手権のU23タイムトライアルチャンピオンであるカスパー・スグリーンが、得意の独走力を活かして見事な逃げ切り優勝を飾った。

子供にサインを求められる石上優大(photo cyclismejapon)

雨のはずが晴天になった第1ステージ(photo cyclismejapon)

来季チームスカイへの移籍が噂されるパヴェル・シバコフを含む強力な逃げが終盤まで集団に抵抗(photo Tour de l'Avenir)

■リザルト
1位:カスパー・アスグリーン ASGREEN Kasper(デンマーク)3時間3分54秒(平均時速44.274km/h)
2位:クリストファー・ハルフォルセン HALVORSEN Kristoffer(ノルウェイ)トップから+4秒
3位:イメリオ・チマ CIMA Imerio(イタリア)トップから+4秒

19位:小野寺 玲(宇都宮ブリッツェン)トップから+4秒
26位:岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)トップから+4秒
41位:岡本 隼(日本大学/愛三工業レーシング)トップから+4秒
102位:山本大喜(鹿屋体育大学)トップから+4秒
110位:雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)トップから+4秒
113位:石上優大(EQADS/Amical Vélo Club Aix en Provence)トップから+4秒

 

■U23ジャパンナショナルチーム浅田顕監督のコメント:
「ナショナルチームとして雨澤を中心とした個人総合成績20位以内を狙う。前半各ステージでも個々の持ち味を生かし好成績も狙ってゆく。第1ステージのコースは約110㎞の大周回と8㎞の小周回を3周する小刻みなアップダウンが続くステージ。レースは序盤からアタックが続き高速な展開になり11名が先頭グループを形成。日本チームもアタックには加わるが逃げには残れず集団でゴールを目指す。11名の逃げは小周回に入りゴール直前で捕まるが、その直前に単独でアタックしたデンマークのASGREENが唯一集団に飲まれず4秒差をつけて優勝した。日本チームはスプリントに参加した小野寺が19位でゴール。他のメンバーも全員同タイムのゴールとなった。明日も同様の展開が予測される中、積極的に逃げに乗る動きを続けて行きたい。今日はこれまで重ねてきた準備の成果を確かめる事、そして久しぶりのレースなのでスピードへの順応とリズムを取り戻すことが重要だった。皆序盤はハイペースに苦しんだものの徐々に身体も動きはじめ全員良い感触でゴールする事が出来た。」

 

出場選手のコメント

・1位:キャスパー・アスグリーン(デンマーク):
「今日はチームが集団内で働かなくても良いように、はじめから誰かを逃げに送り込む予定だったんだ。更にこのレースでは第1ステージでの逃げ切り成功が過去にも多かったから、逃げ切りは意識していたね。逃げにはパヴェル・シバコフ(ロシア)ら強豪が居たので警戒はしていたけど、まずは逃げ切ることを考えて皆協調して走った。最後はスプリントを避けたかったので、集団から単独で飛び出したんだ。ゴール2km手前でメイン集団がすぐ後ろに見えていたので、ゴールまで全精力を出し切って踏んだ。明日からはこのマイヨジョーヌをチームで守るつもりだけど、監督と作戦会議をしてチームとしての出方を決めるよ」

 

・8位&山岳賞:ヴァランタン・マドゥアス(フランス)
「25km地点の山岳賞の登りで出来た逃げは常に協調体制で進んだんだけど、最終局面での向かい風でちょっと崩壊気味になってしまった。今日はボク向きのコースだったんだから狙っていたんだよね。最終局面でもっとうまく立ち回れたら勝てた可能性もある。この山岳賞を守るには相当なエネルギーを使ってしまうから、守りを優先にした走りをするかはわからないね・・」

 

・19位:小野寺 玲(日本U23/宇都宮ブリッツェン):
「普段は日本で走っているものの、日本代表U23チームで海外遠征にも多く出させて貰っているので、今は欧州のレースでもアウエイ感はありませんね。今日の逃げは最終周回コースに入ってからは目視出来る所まで追い詰めたし、ベルギーを筆頭とする集団の強力な牽引ぶりからして最終的には吸収されるかと思っていたものの、逃げ切ってしまった。やはり世界のトップU23選手が集まるレースだけあって、選手レベルが普通では無いですね。やっぱりラヴニールは違う。」

110位「第1ステージは最高の”レーススピード順応ステージ”となりました。明日からはもっと調子よく走れると思います」雨澤毅明(日本U23/宇都宮ブリッツェン)

26位「まだ全日本選手権で折った鎖骨がビリビリしますが(笑)、体調はこの上なく万全。まだ第1ステージですが、この舞台に居られることにワクワクしていますね」岡 篤志(日本U23/宇都宮ブリッツェン)

113位「決定的な逃げに乗りかけたんですが、重要な瞬間に脚が足らず、後続集団に戻ってしまった。とはいえ、まだ第1ステージなので、走りながら調子を上げていきます」石上優大(日本U23/EQADS/Amical Vélo Club Aix en Provence)

・41位:岡本 隼(日本U23/日本大学/愛三工業レーシング):
「世界の強豪チームが集まっているため、平均時速も44km超。特にベルギーチームは他チームを苦しめるためはどの地点でスピードアップすればよいか?などのコツを熟知しており、流石だと思いましたね。しかし他チームのそのような動きを冷静に読み取れる落ち着きを我々U23ジャパンは持っている。後手後手に回っていたこれまでとはひと味違う戦いをする準備は整っています。」

・102位:山本大喜(日本U23/鹿屋体育大学):
「逃げたかった。とにかくレース初めから逃げたくてウズウズしていましたが、丁度自分の脚が一時的にきつい時に、レースが動くタイミングが重なってしまい、今日の勝ち逃げに乗り遅れてしまった。とはいえ、調子もモチベーションもすこぶる良いので、明日以降のステージでも期待していて下さい。」

 

『第54回ツール・ド・ラヴニール』
Le Tour de l’Avenir(未来のツール)
https://www.tourdelavenir.com/
-カテゴリー:UCI Europe Tour (2.Ncup)
-期間:2017年8月18日(金)-27日(日)
-距離:全9ステージ=総走行距離1,201km、総獲得標高=16,673m

page top