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2017/9/20 更新

【KINAN Cycling Team】ツール・ド・モルッカ第1ステージでジャイが2位、リカルドが山岳賞を獲得

序盤に逃げたリカルドは山岳賞ジャージを獲得

■ツール・ド・モルッカ第 1 ステージ ピル(Piru)~マソヒ(Masohi) 179.7km
インドネシア・モルッカ諸島を舞台に 5 ステージ、総距離 713.7km で争われるツール ・ド・モルッカ(Tour de Molvccas)が 9 月 18 日に開幕。晴れて招待を受けた KINAN Cycling Team も大会のスタートラインに並んだ。第 1 ステージは 179.7km の距離で行われ、レース前半に決まった 3 人の先頭グループが大差で逃げ切り。その中に入ったジャイ ・クロフォードが 2 位となり、チームとして幸先のよいスタートを切っている。
大小合わせて 1 万 3466 もの島々で構成されるインドネシアにあって、東部に位置する モルッカ諸島。5 日間の会期中、4 ステージが北部のセラム島で行われる。

アンボン島から北隣のセラム島へは、レース当日の朝にフェリーで移動

フェリーの出航時間が大幅に遅れ、選手・スタッフはバスでの待機を強いられる

開幕前日まで南隣のアンボン島に滞在した大会関係者は、第 1 ステージが行われる 18 日の早朝にホテルを出発。フェリーとバスを乗り継いで、スタート地のピルへと向かう予 定となっていた。しかし、選手や関係者のみならず、関係車両なども大挙して海を渡るため、フェリーへは数便に分かれての乗船に。さらに、後発の便においては出航時間から大きく遅れたこともあり、ピルへの到着はスタート予定時間をはるかに過ぎてのものとなっ た。
セレモニーへの出席ののち、選手・スタッフは大急ぎでスタート準備を開始。結局、レーススタートは当初の予定から 2 時間遅れの午後 1 時となった。

フェリー出航後は食事をしながらレースに備える

スタート会場入り直前には植樹のセレモニーが行われた

笑顔で苗木に土をやる椿大志

第 1 ステージは、スタート直後から 3 級山岳の上りが待ち受ける。そして、上り始めから登坂力の差が明確となる。プロトンを崩壊される要因となった逃げを形成したのは、リカルドとトマ。両者を含む 3 人が先行したが、やがてリカルドとトマだけに絞られる。そのまま 3 級の頂上をリカルドを先頭に通過。下りも快調に飛ばし、直後のスプリントポイ ントはトマがトップで通過した。

パレードスタート。リカルド・ガルシアはカメラに向かってサムズアップ

阿曽圭佑も笑顔で出発

その後、後方から 1 人が加わり、3 選手での逃げの態勢が整うかに見えたが、しばらくしてメイン集団も追いついた。代わって 3 選手が逃げグループを形成。この中にジャイが加わる。さらに 3 人が追走グループを作り、その中には椿が入った。
次第に強まる雨の中、先行を続けるジャイら 3 選手。後続とのタイム差も徐々に広がっていく。レース後半に入り、椿たちの追走グループは集団に吸収されたが、KINAN 勢は 残った選手たちで先を急ぐジャイのリードを広げられるようアシスト。態勢を保ちながら、 レースは大詰めを迎える。

序盤の山岳区間で逃げを打ったトマ・ルバとリカルド・ガルシア。圧倒的な登坂力にプロトンが崩壊する

逃げる 3 選手はいずれもオーストラリア人選手でることも幸いし、協調を続けながら終盤まで走り続けた。後続とは大差のままで、逃げ切りは濃厚となる。そして、3 選手がそのままフィニッシュまでやってきた。
ステージ優勝を賭けたスプリントは、ジャイも伸びを見せたが、それ以上に加速の鋭さを見せたマーカス・クレイ選手(セントジョージコンチネンタル)が優勝。ジャイは同タイムの 2 位と続いた。
メイン集団では、残り 5km で決まったアタックにトマがフォローに入り、先頭 3 人と のタイム差の縮小を防ぐ働きに徹する。ジャイたちとは 6 分 33 秒差でフィニッシュ。トマはステージ 5 位となった。
逃げや追走で見せ場を作ったリカルドと椿、集団待機でレースを進行した阿曽はいずれも大きな集団でステージを終えた。トップとのタイム差は 8 分 32 秒だった。

逃げグループを率いるジャイ・クロフォード

ステージ 2 位の表彰を受けるジャイ・クロフォード。総合でも 2 位につけた

山岳賞の表彰を受けるリカルド・ガルシア。第 2 ステージは赤基調のジャージで出走する

これらを受けて、個人総合ではジャイが 2 位、トマが 4 位につける好スタート。さらには、序盤でポイントを稼いだリカルドが山岳賞首位に立ちジャージを獲得。トマはポイン ト賞で 2 位につけ、総合とポイント賞ともに首位に立つクレイ選手に代わり、第 2 ステー ジはポイント賞ジャージを着用する。またチーム総合でも、2 位セントジョージコンチネンタルに 1 分 51 秒差でトップに立っている。
個人・チームともに好位置につけた KINAN Cycling Team。続く第 2 ステージでもアグレッシブな走りで結果を求めていく。このステージは、序盤・中盤と平坦基調だが、フ ィニッシュまで残り約 17km で 4 級山岳が待ち受ける。ここでの動き次第で、レース終盤の展開が大きく変わってきそうだ。

ツール・ド・モルッカ第 1 ステージ(179.7km)結果

1 マーカス・クレイ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 4 時間 27 分 26 秒
2 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +0 秒
3 ジェシー・イワート(オーストラリア、セブンイレブン・ロードバイクフィリピンズ)+0秒
4 ジャマル・ヒバトゥラー(インドネシア、KFC サイクリングチーム) +6 分 33 秒
5 トマ・ルバ(フランス、KINAN Cycling Team) +6 分 33 秒
6 アイマン・カヤディ(インドネシア、チーム サプラサイクリング) +6 分 33 秒
34 椿大志(KINAN Cycling Team) +8 分 32 秒
36 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team) +8 分 32 秒
37 リカルド・ガルシア(スペイン、KINAN Cycling Team) +8 分 32 秒

 

■個人総合時間賞
1 マーカス・クレイ(オーストラリア、セントジョージコンチネンタル) 4 時間 27 分 15 秒
2 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、KINAN Cycling Team) +3 秒
3 ジェシー・イワート(オーストラリア、セブンイレブン・ロードバイクフィリピンズ)+4秒

 

選手コメント

トマ・ルバ
「序盤の逃げは決して簡単なものではなかった。特に下りは濡れた路面で落車に注意しなければならなかった。それでも、山岳ポイントとスプリントポイントをリッチー(リカルド)と獲ることができたし、その後に 1 人が追いつき、さらに集団に捕まってしまったが、 代わってジャイと(椿)大志が前へ行ってくれた。最終的にジャイがステージ 2 位となり、 今日の KINAN としてはパーフェクトなレースだった。
集団では主にジャイとのタイム差を縮められないように努めた。残り 5km で他チームのアタックをチェックして、そのままフィニッシュした。チームとしてよいスタートが切れたけれど、まずは目の前のレースを大切にする。ワンデーレースを 5 日間続ける感覚で臨みたい。ホテルを早朝 6 時に出発することや長距離移動も、レースに影響する要素となるかもしれない」

 

● KINAN Cycling Team 出場選手
ジャイ・クロフォード
椿大志
阿曽圭佑
リカルド・ガルシア
トマ・ルバ

 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

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