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2017/11/14 更新

【KINAN Cycling Team】ツール・ド・おきなわでジャイが4位に入賞

ジャイと中島の2人がトップ10フィニッシュ

日本国内で開催される UCI 公認ロードレースとしては 2017 年の最後となる、ツール・ ド・おきなわが 11 月 12 日に開催された。3 年連続となる出場の KINAN Cycling Team は、ジャイ・クロフォードがチーム最高位となる 4 位でフィニッシュ。ジャイとともにメイン集団で優勝争いに加わった中島康晴も 7 位となり、2 人がトップ 10 入りを果たした。

 

例年 11 月に開催され、シーズンを締めくくる意味合いも強いこの大会。一方で、UCI アジアツアーのシステム上、2018 年シーズンのポイント対象レースとされていることから、どのチームにとっても来シーズンへ弾みとなる結果を求めて臨む。なお、クラスは UCI1.2 にカテゴライズされている。
KINAN Cycling Team は今大会、ジャイ、中島に加え、山本元喜、中西健児、雨乞竜己の 5 人がメンバー入り。昨年 2 位となり、今年は優勝を狙って沖縄入りしたジャイを筆頭に、2012 年に 3 位の中島と出場 4 回目の山本、そして初出場の中西と雨乞というバランスを重視した選手編成となった。

選手たちが使用する YONEX 製ロードバイク「CARBONEXHR」。レースに向けて準備が整った

日の出前のため暗い中での出発準備

『株式会社キナン』角口賀敏会長に激励されるジャイ・クロフォード

レースは、スタート直後に選手 1 人がアタック。さらに 5 選手が続き、そのまま 6 人の 逃げグループが形成される。KINAN 勢はメイン集団に待機し、そのまま進行。レース距離が長いことや、北からの向かい風を受けていることもあり、前半のメイン集団内はゆったりとしたペース。あっという間にタイム差が広がり、最大で 16 分 50 秒となる。
82km 地点に設けられた 1 回目の山岳ポイントを目指し、内陸に針路をとったことをきっかけにメイン集団は徐々にペースアップ。逃げにメンバーを送り込んでいないチームが アシストを集団前方に送り込み、スピードアップを図る。KINAN からは雨乞がペースメイクに加わり、たびたび集団先頭で牽引する。
再び北へと進行方向を変えて以降も、逃げグループとのタイム差は縮まる一方。沖縄本 島最北部を通過し、南に針路をとると追い風を受ける形になったこともあり、そのペース は一気に上がり、2 回目の山岳ポイントを通過する頃に完全に射程圏内に入った。KINAN 勢は雨乞に加えて、中西がジャイを引き連れ集団前方へと上がり、いつでもレースを動かせる状況を作り出した。

レース序盤。集団内を走行する山本元喜と中西健児がカメラサービス

レース中盤、集団内を走行するジャイ・クロフォード

レース後半はアップダウンの連続。上りでジャイが集団前方へと出ると、ペースが一気 に上昇。有力選手たちがその動きに合わせて前を固める場面も見られる。残り 50km 過ぎ て集団からアタックが頻発すると、逃げていた選手たちは捕まり、各チームの重要選手た ちで固められた新たな逃げグループが形成される。KINAN からは中西が加わるが、無理 に前を牽くことはなく後続の合流を待つ形をとる。すぐに集団が追いつき、この動きは決 定打にはならない。
フィニッシュまで残り 35km を切ったあたりで、1 人のアタックをきっかけに集団から 8 人が追随。さらに 2 人が追いつき、11 人が先頭グループを形成。一度は山本が反応した が、後方へと戻ったことにより、KINAN 勢は前を追いかける展開となる。一時は 25 秒ほ どのタイム差がついたが、徐々に迫っていき、いくつかのアップダウンを経たのちに合流。 ここで先頭グループは 26 人に膨らみ、KINAN からはジャイと中島が残る。この時点で、2 人を前へと送り出した山本と中西は役割を終え、集団から下がっている。
やがて先頭グループは例年の勝負どころなる、残り 20km を切ってからの厳しい登坂区間へと突入。有力選手のアタックが頻発し、ジャイもしっかりと対応。中島も一定ペース で上りきり、得意の下りでジャイたちに再合流。この区間での動きはいずれも決定打とな らず、依然 20 人を超える選手たちが優勝を目指して進んでいく状況が続いた。
複数メンバーを残した有力チームが主導権争いを繰り広げながら、フィニッシュまでの 距離を減らしてゆく。散発的にアタックが見られ、ジャイと中島ともにチェックに動く。 先頭グループに大きな変動が見られぬまま、ラスト 3km、2km、1km と通過した。

チームカーはスポンサー企業のステッカーを貼ってコースを走る

集団牽引でチームに大きく貢献した雨乞竜己

スプリント勝負の可能性が高まっていた優勝争いは、最後の 500m で大きく変化。佐野 淳哉選手(マトリックスパワータグ)のアタックが決まり、スプリントに賭けていた選手 たちの追い上げは実らず。KINAN 勢はジャイ、中島ともにフィニッシュへ向かって加速したものの佐野選手までは届かず、それぞれ 4 位と 7 位で終えた。
山本、中西、雨乞が展開に応じた役目を果たし、ジャイと中島で勝負できるシチュエーションとしたが、優勝まであと一歩という悔しい結果に終わった。一方で、当初は逃げに選手を送り込むチームオーダーでありながら、予定と異なるレース展開となっても次なる プランを組み立て、状況に応じた動きができた点で、選手間の連携がシーズンを通じて深まっていることを印象付けるものとなった。役目を果たした中西は 39 位、雨乞は 60 位で完走。なお、常にチームが獲得を狙っている UCI ポイントは、ジャイと中島が得た分を合わせて 25 点。来シーズンへの視界は良好といえそうだ。

ジャイ・クロフォードは 4 位でフィニッシュ

4 位のジャイ・クロフォードと 7 位の中島康晴が互いの働きを称え合う

レースを終えた直後の選手・スタッフ。『株式会社キナン』角口賀敏会長をはじめ、社員の方々も駆けつけてくださった

また、このレースへは『株式会社キナン』角口賀敏会長を筆頭に、社員の方々も応援に駆けつけ、レース内外にわたり暖かなムードを作ってくださった。選手たちにとっては、 戦いをまっとうするうえでの大きな原動力となった。
今年の UCI 公認レースをすべて終えた KINAN Cycling Team だが、1 週間後の 19 日 にはKINAN AACA CUPの2017年最終戦を控える。ホストチームとして、最後まで責任をまっとうする心構えで準備を進めていく。
(text&photo:Syunsuke FUKUMITSU)

ツール・ド・おきなわチャンピオンレース結果(210km)

1 佐野淳哉(マトリックスパワータグ) 5 時間 28 分 48 秒
2 コースヨルン・カーズ(オランダ、WTC de アムステル) +0 秒
3 畑中勇介(チーム UKYO) +0 秒
4 ジャイ・クロフォード(オーストラリア、キナンサイクリングチーム) +0 秒
5 吉岡直哉(那須ブラーゼン) +0 秒
6 プーチョン・シャウドムシン(タイ、タイナショナルチーム) +0 秒
7 中島康晴(キナンサイクリングチーム) +0 秒
39 中西健児(KINAN Cycling Team) +4 分 21 秒
60 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +22 分 3 秒
DNF 山本元喜(KINAN Cycling Team)

 

 

●選手コメント
ジャイ・クロフォード
「チーム一丸となって戦っただけに、ポディウムに上がることができればより素晴らしい結果だったと思う。今日は調子のよかった中島さんと勝ちを狙って走ることができたけれど、大きな集団での優勝争いを制するのは正直なところ簡単ではない。ただ、終盤は中島さんがフォローしてくれたおかげでよい状態でスプリントに入ることができた。
調子はまずまずだった。オーストラリアでのトレーニングでは少々の問題があったのだけれど、その後の調整は上手くいってレースに臨むことができていた。また来年、今度こそはみんなが満足できる結果を求めていきたい」

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