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2018/4/17 更新

【KINAN Cycling Team】最終日は中西の51位が、総合では新城の78位がチーム最上位に

課題と収穫が明確となった5日間のステージレースを終える

この大会に4年連続出場を果たしたチームは、第1ステージから果敢にトライを繰り返したが、めまぐるしく変化する天候や激しい位置取り合戦に悪戦苦闘。チャンスが目の前にありながら、あと一歩生かしきれない状況が続いた。だが、第4ステージではこれまでの走りが高く評価された新城雄大がフェアプレー賞を獲得。レースに臨むたびに収穫や明るい材料も増えてきた。

5人で出走したKINAN Cycling Teamだったが、第2ステージで椿大志を、第4ステージで塚本一樹をそれぞれリタイアで失い、最終日は新城、中西、雨乞竜己の3人で出走する。

大会の最後を飾るのは、恒例ともいえるブロワの市街地サーキット。7.5kmを13周回する97.5kmで争われる。ハイスピードダウンヒルに始まり、道幅の狭いポイントや上り区間が待ち受ける、変化に富んだ周回コース。終始ポジション争いが激しくなることから、終盤は常に好位置につけておくことが勝負に加わる絶対条件。KINAN勢はエーススプリンターの雨乞を軸にステージ優勝を狙って臨んだ。

序盤に4選手の逃げが決まると、プロトンはリーダーチームを中心に落ち着いて展開。KINAN勢3選手は集団の半ばにつけ、レース全体のペースアップに備える。周回を経るごとに新城と中西がポジションを上げていき、重要な局面で雨乞を前方へと送り出す構えを整えていく。レース後半には、3選手が隊列を組んで前方をうかがおうという姿勢も見られた。

だが、集団が粘る逃げグループを追うべくペースを一気に上げると消耗戦の様相へと変化。残り2周回に入ったところで雨乞が集団から遅れ、狙っていたスプリントでの勝負はかなわなかった。
その後は3選手ともに完走を目指しての走り。それぞれメイン集団からは下がり、安全なポジションでフィニッシュラインを通過した。

これにより、個人総合では新城の78位がチーム最高位。ヨーロッパ各地の若手選手が多く集まった大会での戦いは、昨年までと比較しチーム全体の完走率こそ上がったものの、逃げでのアピールや目に見えるリザルトなどは実現できず。しかし、日本人選手だけで戦術を組み立て実行することや、レースへの心構えなど、フランスでの戦いから大きな刺激を受けた。

日本人選手の強化を目的に実施した春のフランス遠征は、レースのリザルトにはとどまらない多くの収穫を得て終わりを迎える。選手・チームが本場のレースでの自らの位置を知るとともに、この経験や感触を主戦場であるアジアや日本のレースでいかにして反映させていくかがこの先のテーマとなる。個々のレベルアップによって、チーム全体の底上げがなされていることを、近く控えるレースで証明する。

ツール・ドゥ・ロワール・エ・シェール第5ステージ結果(97.5km)

1 マシュー・ギブソン(イギリス、JLTコンドール) 2時間12分38秒
2 パトリック・クラウセン(デンマーク、リワルセラミックスピードサイクリングチーム) +0秒
3 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チーム ヴィルトゥサイクリング)
4 ヤコブウィレム・アリエセン(オランダ、メテック・TKHコンチネンタルサイクリングチーム)
5 トロンハーコン・トロンセン(ノルウェー、チーム コープ)
6 トニー・ユレル(フランス、ソジャサンエスポワールACNC)
51 中西健児(KINAN Cycling Team) +13秒
90 新城雄大(KINAN Cycling Team) +1分5秒
109 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +3分10秒

<個人総合時間>
1 アスビョルン・クラフ(デンマーク、チーム ヴィルトゥサイクリング) 19時間44分49秒
2 エミールナイゴール・ヴィニェボ(デンマーク、チーム コロクイック) +7秒
3 ヨセフ・チェルニー(チェコ、エルコフ・アーサー サイクリングチーム) +20秒
4 トニー・ユレル(フランス、ソジャサンエスポワールACNC) +1分54秒
5 ヨナス・ヴィンデゴール(デンマーク、チーム コロクイック) +1分58秒
6 アレクサンダー・カンプ(デンマーク、チーム ヴィルトゥサイクリング) +2分0秒
78 新城雄大(KINAN Cycling Team) +16分45秒
85 中西健児(KINAN Cycling Team) +17分44秒
113 雨乞竜己(KINAN Cycling Team) +30分33秒

Voice from the Finish Line

■中西健児
「(途中リタイアに終わった)昨年よりははるかによく走れるようになっていたので、この1年の成長は感じられた。リザルトにこそ結びつかなかったが、日々チームオーダーをみんなで考えてそれを実行に移した点で、日本人選手だけでも連携して走ればチャンスは膨らむことが分かった。今後のレースで必ずつなげていきたい」

 

■雨乞竜己
「明らかにパワー不足。レースの大事な局面でその差がはっきり出てしまった。 個人的には、ヨーロッパでスピード域を高めてアジアや日本のレースに生かしていきたいと考えていた。あとは主戦場(アジアや日本)で結果を残すこと、それに尽きる」

 
■新城雄大
「久々のヨーロッパでのレースは、逃げに乗ることが目標の1つだった。毎日挑戦したが一度も逃げられず、その点では悔しい。それでも、ハイレベルのレースで自分にもできることが見つけられたし、その精度を上げて結果に結び付けていきたい。
この大会だからこそできることは確実に存在していたし、チームとしてもっとチャレンジしてもよかった5日間だったとは思う。ただ、連携面では密にコミュニケーションを図ってレースにつなげることができたので、この先のレースではどんなメンバー編成になってもあらゆるアプローチができると思う」

 
●ツール・ドゥ・ロワール=エ=シェール(Tour du Loir-et-Cher、UCIヨーロッパツアー2.2)
第5ステージ ブロワ(Blois) 97.5km

 

●KINAN Cycling Team出場選手
中西健児
雨乞竜己
新城雄大

 

KINAN Cycling Team
https://kinan-cycling.com
Photo: KINAN Cycling Team / Syunsuke FUKUMITSU

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