2018/11/20 更新

【バイシクルオブザイヤー2019】SPECIALIZED・S-WORKS VENGE

トータルで高次元を目指した理想のレーシングバイクを具現化

自社に風洞実験施設を建設するなど、エアロダイナミクスの追求において、唯一無二の存在といえるスペシャライズド。初代の誕生から7年、3作めとなるエアロロードのヴェンジは、これまでで最も革新的なモデルだ。新設計のフレームは、オールラウンドモデルのターマックSL5ディスクよりも軽量であり、前作のヴェンジヴァイアスよりも40㎞の走行で8秒タイムを短縮できる優れた空力性能を実現している。つまりエアロダイナミクスのみならず、レーシングバイクとして求められるその他の要素まで、高いレベルに押し上げたのだ。

新型ヴェンジ開発の起点となったのが、何千とおりものチューブ形状をエアロダイナミクスや表面積、剛性を分析し最適化する、専用ソフトウエアが導き出したフリーフォイルライブラリーと呼ばれるコレクションだ。これをベースとして、エアロダイナミクスだけでなく、剛性や重量、そして快適性のカギとなる縦方向のコンプライアンスまでも両立させた。

ディスクブレーキ専用となり、ケーブル類をハンドルに完全に内装するSワークスエアロフライIIもフレームと同様のプロセスで開発。トータルで完璧なバイクへと仕上げられている。

 

 


スペシャライズド・Sワークス ヴェンジ

Spec.

●135万円(完成車/税抜)
●フレーム:Sワークス ファクト11rカーボン
●フォーク:Sワークス ファクト11rカーボン
●コンポーネント:シマノ・デュラエースDi2
●ホイール:ロヴァールCLX64ディスク
●タイヤ:スペシャライズド・ターボコットン
●サイズ:49、52、54、56
●実測重量:7.06㎏(ペダルレス)

 

究極の推進力とコントロール性を手に入れた ―管洋介―

【IMPRESSION RIDER】
管洋介

低重心の直進性とエアロダイナミクスが織り成すスピードの伸びは、あっという間に予想以上の高速域に到達する。64㎜ハイトのディープホイールが付いていながら、多方向から受ける風の下でも操舵性に優れていて、狙ったラインをズバッと攻めていける。硬質な印象は前作よりも抑えられており、1時半〜2時あたりのトルクの受けは明確。3時あたりから軽量かつエアロな推進力に押されて踏める印象。5時ぐらいではウィップのコシをしっかり感じられペダリングはキレイにまとまる。緩いアップダウンや平坦のワインディングロードをストイックに攻めていける。

 

【IMPRESSION RIDER】
鈴木雷太

エアロと快適性、そしてスポーティーさが高次元でまとまった印象。エアロ形状でディスクブレーキになり重量は気になるところだが、実際には走りはかなり軽い。手に持ってみても軽いが、肉薄チューブなのが走りながら感じられる。クライミングではハンドルとステムの剛性の高さもあり、ダンシングでは軽さがより際立ってくる。ロヴァールのホイールの転がりの軽さと縦剛性がマッチして、前に前に進んでいく。緩い下りでペダリングをストップしてエアロフォームで下っていくときなど、進んでいるなと感じる。スピードと快適性の総合力を持つバイクだ。

 

問:スペシャライズド・ジャパン
www.specialized.com

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