バイシクル特集

2018/9/6 更新

M9100シリーズ・NEW XTR はココが違う!

2014年に発表されたM9000シリーズは、クロスカントリーモデルと、エンデューロを意識したトレイルモデルの2系統で展開されたが、M9100シリーズも路線を継承。ライバルと肩を並べる変速ギヤの多段化だけにとどまらず、変速のスムーズさやスピードの向上。エンデューロ競技でのブレーキ性能の向上と、レースからのフィードバックも取り込んで、あらゆる方向から改良が行なわれた。

さらに12速に対応するためフリーハブを一新。変速時の抵抗を軽減するだけでなく、高い静粛性を備え、ライディングに集中することを可能にしている。

シフトチェンジの新しいテクノロジー
【HYPER GLIDE+】

昨今のMTBで主流となっているフロントシングル専用フレームに対応。従来の11-40/42Tから10-45/51Tとワイドレンジで展開。軽さが求められるXCOレースや、高速化が進むエンデューロだけでなく、XCマラソンやアドベンチャーなどに対応するべくフロントディレイラーも用意(11-45T使用)。カセットスプロケットは、変速ゲートを再設計。新型チェーンとの組み合わせで、変速時のバタつきを軽減。駆動、回転がよりスムーズになった。

これらによってシフティング時間を1/3に減らし、路面状況に最適なギアポジションでの走行を実現した。

カセットスプロケット(CS-M9100-12)

3万8344円 (10-45T、10-51T/税抜) 12速そしてHYPERGRIDE+の核となるカセットは10-51Tに加え、フロントダブルに対応する10-45Tを用意。アルミ製スパイダーアームを採用。
トップ4枚がスチール、5~9速がチタン、ロー3枚がアルミ素材で構成される

チェーン(CN-M9100)

5903円(税抜) カセット同様HYPERGRIDE+テクノロジーの要として、変速ゲートから見直されたカセットと歯先形状を見直したチェーンリグとベストマッチ。滑らかな駆動力の伝達とともに安定かつ素早い変速を可能にしている

静かでスムーズなNEW XTRの秘密!
【SCYLENCE】

ハブ(FH-M9110/FH-M9110-B) 

3万4119円 (税抜)

新設計のフリーハブは、ハブボディの素材をこれまでのチタンからアルミに変更。軽量化を果たすとともに、マイクロスプラインの採用によってと、駆動時に生じるハブボディへのカセットのかじりつきを大幅に軽減。
伝達構造も爪座式からランニングフェイスラチェット式となり、従来比30%もの駆動剛性向上と伝達効率の向上に貢献。
またペダリングを止めて走行している時にはクラッチが切れた状態になり、ほぼ無音状態になるので、路面や周辺状況に対する注意力が要求されるトレイルライドやエンデューロにマッチしている

操作性、フィッティング幅を向上した
【I-Spec EV】

ラピッドファイアプラスシフターは、新しいリアディレイラーと組み合わせることで、前モデルに対し操作時の抵抗を35%軽減。20%もの変速スピード向上を果たした。マウントシステムもアイスペックEVとなり、左右14mm、回転方向に60度と取り付け位置の変更を可能にしてあらゆるライダーに最適なコクピットを提供する。
またフロントシフターは新しく74gと軽量なシングルレバータイプの「ラピッドファイアプラスモノ」が登場。フロントシングルでドロッパーシートポストを使用する際には、複数のブランドに対応するシートポストレバーが用意される

ブレーキレバー(BL-M9100)

2万3368円(税抜)

シフトレバー(SL-M9100-I)

2万5474円 (左右セット/税抜)

シートポストレバー(SL-MT800-IL)

6690円 (税抜)

ラピッドファイアプラスシフターは、レバーデザインの変更とライトアクションを追求。ダイレクトな変速を可能にする。バンド式のSL-M9100と、I-SPEC EVに対応するSL-M9100-Iが用意される。
ブレーキレバーも旧モデルに対し軽量化。さらに高温下での剛性も10%向上させている

そのほかの注目パーツ

ディスクブレーキ(BR-M9100)

1万3360円(K02Tiレジンパッド/税抜)

ディスクブレーキ(BR-M9120)

1万4783円(N03レジンパッド/税抜)

軽さとコントロール性能が要求されるXC向けには剛性向上と軽量化を果たしたBR-M9100。
そしてストッピングパワーが要求されるエンデューロ/トレイルには対向4ピストンのBR-M9100が用意されている

ブレーキローター(RT-MT900)

7350円(203、180mm /税抜)  
6876円(160、140mm/税抜)
ブレーキローターはデザインを一新。新しいアイステクノロジー・フリーザ構造によって放熱性能を向上させているほか、従来のSM-RT99に比べ、軽量化も実現(約90g・140mm)

クランクセット(FC-M9100-2/FC9120-B2)

5万8372円 (38×2T/税抜)

クランクセット(FC-M9100-1/FC9120-1)

4万1413円 (ギヤ別売/税抜) ダイレクマウントとワンキーリリースシステムの採用により、軽量化と整備性を向上。シングルとダブルでクランク長はいずれも165、170、175mmの3サイズ。
またブースト規格対応モデルが用意されている。チェーンリングは歯先の形状を見直し、チェーン保持力がアップしている

リアディレイラー(RD-M9100/RD-M9120)

2万5259円 (税抜) ワイドレシオに対応すべく新設計されたリアディレイラーは、12速10-51Tに対応するSGSと、10-45Tにのみ対応する11/12速兼用のGSが用意される。またフロントダブル用としてM9120-GSも用意される

ペダル(PD-M9100)

1万5255円 (税抜)

ペダル(PD-M9120)

1万6551円 (税抜) ドライブトレイン同様、エンデューロ向けのM9120と、XCレース向けのM9100を展開。どちらもシューズとのコンタクトエリアを最適化。
優れた排泥性と効率の良いペダリングを可能にしている

全日本チャンピオン山本幸平
インプレッション!

圧倒的な強さで10度めの全日本タイトルを獲得した山本幸平が、大会後に新しいXTRをテスト。そのファーストインプレッションを語ってもらった。

「今まで以上に変速が早くて気持ちがいい!」

「今シーズンはXTR Di2を使用しているので、久々のワイヤーシフトでしたが、シフトチェンジの際のギヤのつながりのよさ、早さに驚きました。
Di2のシンクロナイズドシフトと比べても、ほとんど差がなく感じられるほどスムーズで変速の完了が速いので、登りの変速時にペダリングを弱めたくない場面でも、速度を落とす必要なしにしっかり変速してくれます。これはレースでの大きな武器になりますね。

シフトレバーのタッチも大きく変わってカチッとした手応えになっています。レバーを操作してから意図したタイミングで変速してくれるので、競り合いにも強いと思います。クランクがダイレクトマウントになって、整備やチェーンリングの交換がしやすくなったのもありがたいですね。

リアカセットは10-45Tと10-51Tを使い分けることができるので、コースによって最適なギヤ比を選ぶことができるのも大きなメリットです。ブレーキもマスターシリンダーのデザインが変わって剛性が上がっているので、ハードブレーキングから微妙な入力までコントロールしやすくなっています。

それぞれのパーツが軽量化されているので、もっと乗り込んで、実戦で使うのが楽しみです」

PROFILE

山本幸平
(ドリームシーカーレーシングチーム)
1985年8月20日生 北海道出身。2008、12、16年オリンピックXC代表。全日本選手権10回、アジア選手権9回の優勝を誇るアジアを代表するXCレーサーとして、ワールドカップを転戦。本誌でコラム連載ももつ

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