バイシクル特集

2018/7/28 更新

【連載・TEST ME】SHIMANO・ULTEGRA RX REAR DERAILLEUR

パリ~ルーベでトレック・セガフレードチームも使っていたアルテグラRXリアディレイラーがこの6月に発売となった。
このチェーンスタビライザー付きのリアディレイラーは、より確実なシフト性能を発揮することから、MTBではもはやスタンダードな機能となっている。このためロードでオフロードを走るシクロクロスやグラベルロードなど、チェーンが暴れるようなシーンでもこの機能が求められてきた。
原理を説明するとこうだ。リアディレイラーはチェーンテンションをかけるためにケージが進行方向逆にバネの力で動くようになっている。
ところが、路面からの衝撃などでチェーンが上下し、ケージが動くとテンションがゆるんでしまう。そこでこの動きにフリクションをかけることでチェーンもゆるみにくくし、チェーンの暴れを早く収まるようにしてくれるのがこのチェーンスタビライザー機能だ。

 

Di2、メカニカルともに展開

基本的な作りはアルテグラのロングケージモデルと同じだが、ケージの動きをコントロールするチェーンスタビライザーを搭載。スタビライザーはカバーを取り外し、5.5㎜スパナでフリクションの大小を変えられるようになっている

Di2 仕様のRD-RX805 と機械式のRD-RX800(この写真)とが用意されるが、ロングケージのGSのみの展開だ

スイッチをオフにするとフリクションが軽くなり、チェーン暴れの収まり、変速性能とともにノーマルのアルテグラと同等になる。舗走路ではこちらに設定しよう

スイッチをオンにするとフリクションが強くなり、チェーン暴れが早く収まる。これにより、チェーンレスポンスが高まり、走行効率が上がる

INFO
シマノ・アルテグラRXリアディレイラー
2万8047円(RD-RX805/税抜)、1万911円(RD-RX800/税抜)
●トータルキャパシティ:39T ●重量:277g(RD-RX805)、241g(RD-RX800)・編集部実測

 

TESTER’S IMPRESSION

「段差を越えたときの音」を聞けば歴然とわかる差

30㎝を超えるような段差を乗り越え、着地するときにチェーンの暴れる音を聞くと、スタビライザーオフの状態ではチェーンの暴れが収まるまで「カチャン、カチャン」と2?3秒続いたが、スタビライザーをオンにすると「カチャン」と一回暴れただけで、1秒としないうちにチェーン暴れが収まった。この違いは大きい!
チェーンが脱落しにくく、さらにクランクを水平にしながら下っていくときにチェーンが暴れない。つまりよりコントロールしやすく、レースに有利だ。
ただ激しいドロップオフがないシーンでは、変速スピードを考えてオフにしたほうがいい。シクロクロスなどのレースでは、試走の段階からオン状態を選択しておくのがお勧めだ。

 

TESTER
ヤマグチ
ロードではJプロツアーを走り、昨年はグランフォンド世界選手権にも出場したロードレース好きの編集者。シクロクロスでは全日本選手権を走ったほか、四万十バイクレースでは入賞したことがあるなど、オフロードでの走行経験ももつ

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問:シマノ自転車お客様相談窓口 https://bike.shimano.com ナビダイヤル0570-031961
TEXT:山口博久(本誌) PHOTO:伊藤均

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