バイシクル特集

2018/8/2 更新

【連載・ニューモデル】ARGON18・GO!

強豪トッププロチームであるアスタナプロチームが採用し、ロードレースの世界でのトップブランドとしての地位を確立しているのがカナダのアルゴン18だ。ロードバイクやトライアスロンバイクを得意とする同社であるが、新たに誕生したゴーは、エントリー向けのバイクとして位置づけられるモデルだ。
アルゴン18の特徴としてあげられるのが、独自設計思想に基づく機構を採り入れたフレーム作りだ。これはエントリー向けバイクのゴーにも例外なく投入されている。剛性を落とすことなくヘッドチューブ長を変更できる3Dヘッドチューブは、25㎜のものが採用され、オプションで0㎜と15㎜を購入することもできる。レースバイクとは逆の考え方で、アップライトなポジションを構築できるロングヘッドチューブがデフォルトで、より前傾を強めたポジションへの変更の余地を残している。サイズを問わずに同じ乗り心地を提供するAFS(アルゴン・フィット・システム)もコンフォートライド用に再設計。多くのロードバイクよりもBB下がりを75㎜と大きくしたことで安定感も向上している。
アッセンブルされるコンポーネントは、XXSとXSサイズでシマノ・105、SとMサイズでは、カンパニョーロ・ケンタウルを採用する。アルゴン18の高性能をすべてのライダーに届けるためにゴーは誕生した。

専用のストレートカーボンフォークを採用。ハンドリング性能を向上させ快適性も高められた

フレーム上部はコンフォートゾーンとして快適性を向上。下部をパワーゾーンとして明確にフレームをパートで分けるのが独自のHDS(ホリゾンタル・デュアル・システム)だ。27.2㎜径のシートポストを採用する

アルゴン18の代名詞ともいえる3Dヘッドチューブを採用。ヘッドチューブと一体化したスペーサーは、標準で25㎜が装着される。前傾姿勢を好むライダーのためにオプションで0㎜と15㎜も用意される 

BB下がりを一般的なロードバイクよりも低い75㎜とし、ライダーの位置を下げることで低重心化し安定性を向上させた 

INFO
アルゴン18・ゴー!
26万3000円(シマノ・105完成車/税抜)、27万円(カンパニョーロ・ケンタウル完成車/税抜) ※編集部調べ
■フレーム:カーボン ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:シマノ・105(S、Mサイズはカンパニョーロ・ケンタウル) ■ハンドル:FSA・コンパクト ■ステム:FSA・オメガ ■シートポスト:FSA・SL-280 ■サドル:セライタリア・XRゲルフロー ■ホイール:シマノ・WH-RS010 ■タイヤ:ヴィットリア・ザフィーロ ■サイズ:XXS、XS、S、M ■カラー:ブラックグロス×エレクトリックミントグロス、ブラックマット×アンスラサイトマット ■試乗車重量:8.6kg(XS)

 

IMPRESSION

安定感に優れたオールラウンドバイク

レースを得意とするアルゴン18がエントリー向けと位置づけるだけあって安定性の高いハンドリングが特徴だ。時速30㎞を超えたあたりからその傾向が明確になってくる。ふらつきにくく、下りでもステアリングダンパーがついているような安定したフロントの挙動になるので、段差などをニュートラルなライディングフォームで越えたときに、ドドドッと振動があっても、ぶれることなくピタッと落ち着いている。
フレームの横剛性は高く、カッチリとした印象でバイクを振っていける。これは平地だけでなく、クライミング時もハンドリングの特徴と相まってふらつきにくい。またパワーに負けないフレームの剛性もあり、ハキハキとしたペダリングフィールだ。このあたりはスプリント系でも顕著で、フレームの一体感があり、ハイスピード時にも踏み込みに集中していける。
振動吸収性は平均的だといえるだろう。最近のコンフォート系バイクではいろいろな振動吸収機構を採用することも多いが、フレームの設計のみで勝負しているなかでは、しっかりとシルキーさを演出しているといえる。
全体では直進性の高いハンドリングと、カッチリとした踏み心地が特徴のバイクだ。さまざまな場面で、初級者にもオススメしたいオールマイティにこなせるロードバイクといえる。

 

IMPRESSION RIDER
鈴木雷太
MTBクロスカントリーでは2回の全日本タイトルを獲得しシドニー五輪にも出場した元プロライダー。ロードバイクの経験も豊富で、さまざまな目線からバイクをインプレッションしている。身長168㎝

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問:日直商会 http://argon18.jpn.org/
TEXT:猪俣健一、鈴木雷太 PHOTO:猪俣健一

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