バイシクル特集

2018/7/31 更新

【連載・ニューモデル】NESTO・ALTERNA-K

誰もがスポーツサイクルを楽しめる「次のふつう」を目指す、をコンセプトとしているジャパンブランドがネストだ。そのラインナップは競技用スポーツサイクルのプレミアムモデルと、フィットネスや街乗り向けのスタンダードモデルに大別される。オルタナKはプレミアムモデルのアルミロードバイクであり、入門ユーザーが手軽に買いやすい価格ながら、充実のスペックと軽さを実現したモデルだ。
10万円以下のロードバイクで最軽量クラスの重量は、カタログスペックで9㎏を実現。中上級グレードのロードバイクで標準ともいえるテーパードヘッドチューブを採用して、優れたハンドリング性能を確保している。
さらにエントリーモデルとして重要なパッケージでの性能を高めるために、シマノ・ソラをフルアッセンブル。ホイールまわりも性能に定評のあるパーツで固められた。これらにより価格以上ともいえる、ワンランク上の仕上がりとなっている。
エントリーユーザーが初めて手にするロードバイクは、多くの場合、価格を抑えたものが選ばれることが多い。それでもロードバイクのもつ爽快感は必須条件で、それゆえハイエンドとは別の意味で作るのが難しいジャンル。入門ユーザーの入り口として、ロードバイクの魅力を最大限に味わうこと。それを成すことこそがオルタナKの使命だといえる。

下ワンが1-1/2” のテーパードヘッドチューブを採用してハンドリング性能を向上。溶接面も美しく処理される 

低価格帯のバイクでは、コストダウンの対象になりがちなブレーキキャリパーも、駆動系と同様にソラを採用することで十分な制動力を確保した。トップチューブは扁平加工することで、フレームに縦方向の柔軟性を与えている

このグレードのバイクでは、多くの場合、ノーブランドのハブを使用することが多いが、オルタナKは品質面で定評のあるノバテック製を採用する。さらにケブラービードタイヤも装着され、走行性能を高めている 

ドライブトレインは、エントリーグレードながら上位モデルの性能を受け継ぐシマノ・ソラを装備 

INFO
ネスト・オルタナK
8万9000円(完成車/税抜)
■フレーム:6061アルミニウム スムースウェルディング ■フォーク:カーボン、アルミテーパーコラム ■コンポーネント:シマノ・ソラ ■ハンドル:アルミ ■ステム:アルミ ■シートポスト:アルミ ■サドル:オリジナル ■ホイール:ノバテックハブ採用オリジナルホイール ■タイヤ:マキシス・リフューズ ケブラービード ■サイズ:395、430、465、500㎜ ■カラー:マットブラック、マットホワイト、マットシルバー ■試乗車重量:9.1kg(500㎜)※試乗車は製品版と一部パーツデザイン異なる

 

IMPRESSION

エントリーユーザーに最適なバランスのよさが魅力

テーパードヘッドチューブの6000番アルミフレームにカーボンフォークは、上級モデルではふつうだが、エントリーモデルのアルミロードのなかでは優れたスペックといえる。硬さが目立ちやすいアルミフレームだが、角のない乗り味に仕上げられているのも好感がもてる。エ
アボリュームの大きい25Cタイヤを採用したこともあって、振動吸収性という面でもマイルドな味付けだ。
フレーム剛性は、力強く踏んでいくと全体的に弱さも表われるが、どこかウィークポイントが目立つという感じではない。どちらかというとホイールやハンドル、ステム、クランクなどのパーツスペックも含めて穏やかになっている。エントリーバイクで考えれば十分な剛性で、対象となるユーザーが快適にロードバイクを楽しむには最適なレベルともいえる。
フレーム剛性にマッチしているのがハンドリングで、直進性が強めで落ち着きがある。平坦路でのスピードが出ている状態でもブレずに、不安定さもない。
全体ではエントリーユーザーに最適な、バランスのいいバイクといえるだろう。シマノ・ソラフルコンポやノバテックハブなど、パーツ構成と価格からみて驚異的なハイコストパフォーマンスバイクだ。初めてのロードバイク、なるべく手軽な価格のものでスタートしたいライダーには、間違いなくオススメできるモデルといえる。

 

IMPRESSION RIDER
鈴木雷太
MTBクロスカントリーでは2回の全日本タイトルを獲得しシドニー五輪にも出場した元プロライダー。ロードバイクの経験も豊富で、さまざまな目線からバイクをインプレッションしている。身長168㎝

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問:ネスト http://nestobikes.com
TEXT:猪俣健一/鈴木雷太 PHOTO:猪俣健一

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