バイシクル特集

2018/10/3 更新

【連載・TEST ME】TOKEN・ゼニス シュリケン ビッグプーリー

大径プーリーの採用によりチェーンの屈曲角度を減らし、歯数が増えることで回転数が減り回転抵抗を抑制できるビッグプーリー。すでに市民権を得たこのカスタムパーツに、ホイールやベアリングパーツで実績のあるトーケンから「シュリケン」が誕生した。
軽量なフルカーボンケージにメッキ処理された艶やかなゴールドの差し色が入ったプーリーが個性的だ。テンションプーリーには現状のビッグプーリー最大歯数とも言える19Tを採用する一方で、ガイド側は純正モデルと同様の12Tとし、変速性能を犠牲にしないスペックが特徴だ。最大スプロケットも最大34Tまで対応する。
ベアリングにはトーケンの代名詞とも言えるTBTベアリングを採用。耐腐食性だけでなく、回転によるスチールレールへのダメージを防ぐ耐久性も向上させている。さらに、高い回転性能を引き出すために、特別に開発された低粘度のグリスを充填するなど性能を徹底的に追求している。
なお、ディレイラーはシマノ・デュラエースとアルテグラで、機械式と電動式の双方に対応する。

 

性能を引き出す12T/19Tの組み合わせ

プレートどうしは3点で固定。美しいカーボン地にゴールドのアクセントが手裏剣をイメージさせる 

ベアリングレースをチタンコーティングし、回転性能と耐久性を向上させている 

硬質アルミニウムを軍事産業レベルの5軸CNCマシンを用いて高度な切削加工が施されている

剛性と軽さを両立させたフルカーボンケージ

INFO
TOKEN・ゼニス シュリケン ビッグプーリー
3万6800円(税抜)
●プレート材質:カーボン ●テストモデル実測重量:74g ●ベアリング:TBT ●歯数:12T/19T ●キャパシティ:フロント16T(チェーンリング側)+23T(スプロケット側) ●最大スプロケット歯数:34T ※テストモデルのため、製品版とは一部異なる場合あり

 

TESTER’S IMPRESSION

キワモノではない。スムーズなハシケン シフトチェンジから踏み込みの軽さを実感できる

今回、暫定版のゼニス・シュリケンを最速でインプレッションした。最近のビッグプーリーは歯車の大径化が進みテンションプーリーの19Tが最大だが、シュリケンも19Tだ。アグレッシブに攻めてきた印象を受けるが、実際に走ってみると意外にも優等生的な性能を発揮してくれた。ガイドプーリーを大径化するメーカーも多いなかで変速性能を優先したであろう12Tは、期待どおり素早い変速にも応えていた。それでいて、チェーンテンションがかかったときのチェーンの軽い滑走感はアドバンテージを感じられる。
重量面も評価していいだろう。19Tのプーリーを搭載しながらも徹底した切削加工により実測74gにセーブ。カーボンケージを採用するモデルのなかでは価格もど真ん中を攻めており、人気が出そうだ。

 

TESTER
ハシケン
レースからサイクリングまで広く自転車を愛するサイクルジャーナリスト。Mt.富士ヒルクライム一般の部優勝などヒルクライム日本一を目指している。ビッグプーリーが登場した当時からいち早く導入し、数々のモデルをテストしてきた

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問:東商会 http://www.eastwood.co.jp
TEXT & PHOTO:ハシケン

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