バイシクル特集

2018/10/30 更新

【連載・ニューモデル】BASSO・DIAMANTE

ロードバイクの本場イタリアから優れたバイクを送り出し続けているバッソ。厳選したフレーム素材を使用し、終わることのない技術の研究を重ねている。
ディアマンテはフラッグシップとして君臨するバイクであり、現在はディアマンテSVとともにその一翼を担っている。2019年モデルでフルモデルチェンジを果たしたディアマンテには、SVからのフィードバックとともに、新採用のテクノロジーが用いられ、進化を遂げている。
新生ディアマンテで行われたのがねじり量のコントロールだ。BB部分を0.2㎜、ヘッドチューブ部分で0.4㎜とねじり量をしっかりと数値化してコントロールすることにより、性能を前作比で50%も向上させている。そのために1Kと3K、さらにUDカーボンを使用して、織りの角度も0度、22度、45度の3種類を巧みに使用することで、理想的な走行性能を生み出した。
さらにディアマンテSVで先行採用された、シートポストとフレームの間に振動吸収用のラバーを配置する3Bシートクランプシステムを盛り込んだ。ヘッド部分には剛性を落とすことなく、低くレーシーなポジションを構築できるブレードフロントシステムを採用した。空力性能も高める形状でモデルチェンジしたディアマンテは、バッソの経験と技術のすべてを盛り込んだレーシングバイクだ。

ハイボリュームのBBまわりによってペダリングのパワーを余すことなく後輪へと伝達する。いたずらに剛性を高めるのではなく、BB部分のねじり量は0.2㎜に最適化されている

ヘッド部分はねじり量を0.4㎜として剛性を最適化している。ヘッドチューブ上部をトップチューブの最上部よりも下げるデザインのブレードフロントシステムを採用。剛性を落とすことなくハンドル高の調整幅を確保した 

シートポストとフレームの間に樹脂を挟み込んで固定することで、振動吸収性を高める3Dシートクランプシステムを採用する

シートステーはペダリング効率向上のため横方向は高剛性に、垂直方向は柔軟性を得る形状にシェイプされる

INFO
BASSO・ディアマンテ
39万8000円(フレームセット/税抜)
■フレーム:1K、3K、UDカーボンモノコック ■フォーク:カーボン ■コンポーネント:シマノ・アルテグラ ■ハンドル:マイクロテック・クアンタムカーボンコンパクト ■ステム:ディアマンテ ■シートポスト:専用カーボン ■サドル:アスチュート・スカイ3.0 ■ホイール:マイクロテック・MR38カーボンクリンチャー ■タイヤ:コンチネンタル・グランプリTT ■サイズ:450、480、510、530、560、580、610 ■カラー:全5色 ■試乗車重量:7.2㎏(510)※付属品以外のパーツはテストバイクのスペック

 

IMPRESSION

正常進化を果たした扱いやすいレースバイク

マッシブなシルエットがバッソらしいバイクだ。前作とは名前こそ同じだが、さまざまなテクノロジーを用いたことによる正常進化を果たしたことが、ひしひしと感じられるバイクだ。
具体的な乗り味は重心位置が高く感じられ、ダンシングは軽さが付いてまわる走りができるバイクだ。縦剛性についてもその外観から想像できるように、しっかりとしている印象だ。そこに最上級モデルのディアマンテSVから受け継いだ振動吸収用のラバーを内蔵した3Dシートクランプシステム採用によって角のない乗り味に仕上げられている。レースバイクであるゆえに、コンフォートバイクのような振動吸収性までは確保されずに衝撃を感じる場合もあるが、そのぶんダッシュでの加速時にはバイクの動きをダイレクトに感じられる利点がある。
ハンドリング特性はど真ん中のニュートラルで速度域や重心の動きに対して、またUターンなどでもクセは感じられないので扱いやすい。その特性はクライミングにおいても表れていて、バイクの振りやすさを感じる。ニュートラルなバイクの挙動との相乗効果によって、体の軸を保てば素直にスッスッとペダルが下に入っていくイメージで上りやすい。全体的な印象はやはりレーサー向け。剛性の高さと扱いやすさで、ゴールまで自身の能力を発揮できるバイクに仕上がっている。

 

IMPRESSION RIDER
鈴木雷太
MTBクロスカントリーでは2回の全日本タイトルを獲得し、シドニー五輪にも出場した元プロライダー。ロードバイクの経験も豊富で、さまざまな目線からバイクをインプレッションしている。身長168㎝

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問:ジョブインターナショナル www.job-cycles.com/basso 
TEXT:猪俣健一/鈴木雷太 PHOTO:猪俣健一

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