バイシクル特集

2018/11/4 更新

【連載・ニューモデル】CONDOR・LEGGERO

コンドルはイギリスのロンドン中心部にある1948年創業の老舗バイクブランドだ。イギリスでデザインされ、イタリアでハンドメイドにより製作されるバイクはデザイン性とクオリティを両立。2018年のツアー・オブ・ジャパンに出場したイギリスのプロコンチネンタルチームであるJLTコンドルがチームバイクとして使用している。
カーボンロードバイクのレジェーロは軽量かつ高剛性のモデル。カーボンナノテクノロジーを採り入れたフレームは、四角断面のボリュームのあるシートステーによって、ペダリングの反応性に優れた乗り味を実現している。
またカムテール形状のシートチューブや涙滴型に成形されたシートステーによって、エアロダイナミクスも考慮したチューブ形状を採用。外観からモノコックに見えるフレームは、じつはラグを使用して組み上げられたもので、職人の手作業によって接続部分はスムージング処理される。あらゆる面から隙のない仕上がりのレジェーロ。その優れた走行特性は、ヒルクライムやハードなクラシックレース、さらにステージレースをもターゲットに定めたものだ。
JLTコンドルによるレースの現場からのフィードバックを受けたレジェーロは、多方面からも評価され、サイクリングウィークリー誌のエディターズチョイスリストにも選ばれている。

ケーブルはすべてフレームに内装される。各チューブはモノコックではなくラグを使用して組み上げられる 

スタンダードなスレッドBBを採用したハンガー部。横幅を広げた四角断面のダウンチューブにより、ペダリングの力をロスなく伝達する

最大の特徴ともいえるのがバックまわり。シートチューブはカムテール形状を採用。優れた反応性のキモとなるボリュームのあるシートステーは、涙滴型に成形され空力性能も高めている 

ストレート形状で反応性の高さを演出するストレートフォークは、フルカーボンモノコックによるもの。チームカラーのフレームは、カンパニョーロなどスポンサーのロゴまで再現される

INFO
CONDOR・レジェーロ
46万5000円(フレームセット/税抜)
■フレーム:ハイモジュラスカーボン ■フォーク:カーボンモノコック ■コンポーネント:カンパニョーロ・レコード ■ハンドル:フィジーク・シラノR3 ■ステム:フィジーク・シラノR1 ■シートポスト:専用カーボン ■サドル:フィジーク・アリオネ ■ホイール:カンパニョーロ・ボーラワン ■タイヤ:コンチネンタル・グランプリ4000S Ⅱ ■サイズ:46、49、52、55、58、61㎝ ■カラー:チームJLTコンドル ■試乗車重量:6.9㎏(49)※付属品以外のパーツはテストバイクのスペック

 

IMPRESSION

レーサー好みの運動性能もつ高剛性バイク

一見するとオーソドックスなオールラウンダー的な形状のフレームだが、シートステーのボリュームの大きさに特徴を感じた。走りはじめから剛性感のある走りでスルスルと進んでいく感覚になった。カチっとした踏みごたえのある剛性で、脚に力を込めて踏んでいなくとも、軽さを感じながら前に進んでいく。横剛性もさることながら、特筆すべきは縦剛性であり、スプリントや加速、クライミング時、ダンシング時と、総じて振りの軽さもある。
自身の出力限界に達して回転数が上げられないなど、ペースが落ちそうなシーンで、ヒジをオーバーアクションで振っていくようなときに、スルっとバイクが傾いてくれるので最後まで踏んでいける感覚もある。レースの最終局面までパワーを出し切れるバイクだといえる。
その半面、振動吸収の点においては突き上げ感がある。やはり剛性のあるバイクの好きなライダー好みだろう。ハンドリングはクイックといっていい。剛性の高さもあるが反応性はすごく敏感で、シャープな動きが大得意なバイクだ。
総合的な評価は、やはり剛性の高さが一番にくるバイクであり、スポーティーなハンドリングもその性格にマッチする。メンテナンス性が高いオーソドックスな仕様もレーサーには好印象だ。走りにこだわるレース志向のライダーにぜひ乗ってもらいたい一台だ。

 

IMPRESSION RIDER
鈴木雷太
MTBクロスカントリーでは2回の全日本タイトルを獲得しシドニー五輪にも出場した元プロライダー。ロードバイクの経験も豊富で、さまざまな目線からバイクをインプレッションしている。身長168㎝

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問:アヴァンサイクル http://avantcycles.jp
TEXT:猪俣健一/鈴木雷太 PHOTO:猪俣健一

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