バイシクル特集

2018/11/6 更新

【連載・ニューモデル】GIANT・PROPEL ADVANCED 2

ジャイアントのエアロロードとして、ハイエンドからエントリーまで多彩なラインナップを誇るプロペル。昨年はトップレンジがディスクブレーキ専用モデルとしてフレーム形状も一新。大幅に空気抵抗を軽減するなどのフルモデルチェンジを果たした。そして今年は、リムブレーキ採用モデルがトップモデルの形状を受け継いだフレーム形状に一新されるフルモデルチェンジを受けた。
プロペルアドバンスド2は、プロペルシリーズの末弟として、エアロロードの性能を多くのライダーに届けるモデルだ。昨年まで涙滴型だったチューブ形状は、楕円の後端をカットした形状へと変更。横風を受けた際の空気抵抗も軽減している。
ブレーキは引き続きエアロVブレーキとして、扱いやすさと低コストを両立させている。コンポーネントも信頼のシマノ・105をアッセンブル。ジャイアント製のオリジナルパーツが積極的にセレクトされ、ホイールはエアロタイプ、タイヤもチューブレスレディ仕様とするなど、このクラスとしては卓越した性能を確保している。
価格も22万円と前作同様に抑えられており、エントリーユーザーでもエアロロードを選ぶことが十分可能といえる。そのままでもプロペルらしい巡航性能を体感できるうえ、高性能フレームを採用しているため、将来的にパーツをアップグレードをする楽しさもある。

コンピューター解析と風洞実験により、横風を受けた際の乱気流を最適化する新設計フレーム。涙滴型から楕円の後端をカットした形状へとアップデートされた

回転性に優れたエアロホイールに、走行抵抗が少なく耐パンク性にも優れた全天候仕様のチューブレスレディタイヤを標準採用する

フォークと一体化することで優れたエアロ性能を確保したプロペル専用のスピードコントロールSLブレーキを採用する 

リアも空気抵抗を極力抑えた専用ブレーキを装着。プロペルディスクの開発からフィードバックした新形状のフルカーボンシートポストを採用。前作よりも空力性能と剛性が高められた

INFO
GIANT・プロペル アドバンスド 2
22万円(完成車/税抜)
■フレーム:アドバンスドグレードコンポジット ■フォーク:アドバンスドグレードコンポジット、アルミオーバードライブコラム ■コンポーネント:シマノ・105 ■ハンドル:ジャイアント・コンタクト ■ステム:ジャイアント・コネクト ■シートポスト:ジャイアント・ベクターコンポジット ■サドル:ジャイアント・コンタクトフォワード ■ホイール:ジャイアント・P-A2 ■タイヤ:ジャイアント・ガビアAC1 ■サイズ:465(XS)、500(S)、520(M)、545(ML)㎜ ■カラー:カーボン ■試乗車重量:8.3kg(S)

 

IMPRESSION

乗りやすさと巡航性能を備えたバイク

プロペルのフラグシップモデルの血統を見事に引き継ぎ、エアロダイナミクスに優れた高い巡航性能を誇る「プロペルアドバンスド2」。その走行安定性能は、低速域からしっかりと感じることができる。踏み込みやすいシート角は、ポジションに迷わずしっくりとペダリングがフィットしていく。滑らかな踏み心地は高い直進性能に包まれ、気づけば中速域へステップアップしてくれる。
またボリューム感満点のオーバル形状のフォークは包み込むように前輪を支えて安定感が抜群だ。ハイスピード域でもコーナリングに不安がない。また、その滑らかなステアリングでバイクを振って小気味よく加速することができるだろう。いっぽう急坂では、フレームの質量があるためにどうしてもライダーの力量に頼ってしまう印象は抜けきらない。
ただしアドバンスド2はプロペルのなかでも普及グレードのバイクであり、基本性能の高いフレームで伸びしろは大きい。つまりパーツのグレードアップで補えるレベルだ。ホイールを軽量化するなどのカスタマイズをしていけば、ハンドリングの軽快感を生かしたヒルクライムが楽しめるだろう。
最も得意とするのは巡航性能を生かした、サーキットレースやロングライドだといえる。多くのライダーが思う存分に高速巡航の爽快感を感じながら、このバイクの実力を引き出すことができる。

 

IMPRESSION RIDER
管洋介
競技歴21年のベテランライダーで自身のチーム、アヴェントゥーラサイクリングの代表も務める。長年の経験を生かした的確なインプレッションが持ち味。身長168㎝

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問:ジャイアント www.giant.co.jp 
TEXT:猪俣健一/管洋介 PHOTO:猪俣健一

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