ロードバイク・自転車用語集

ロードバイク・自転車用語集

ロードバイクや自転車に触れていると、たくさんの「・・・・・・???」な用語が出てきます。本当の意味をはっきりと理解していない用語や、「今さら友達には聞けない」なんて用語もきっとあるはず。ビギナーからベテランまで、きっと役立つ用語を五十音順にまとめてみました。

あ行

アーレンキー
六角形の穴が開けられたボルトを締めるための工具で、自転車では最もよく使われる工具の一ひとつ。ネジに対してトルクがかけやすい、潰れにくい、大小さまざまなサイズ展開があるなどのメリットがある。語源は発明者および商品化したアメリカの工具メーカーの商標から。同義語として「ヘキサゴンレンチ」「ヘックスレンチ」「六角レンチ」などがある。
ISIS(アイシス)
トゥルバティブ、クリスキング、レースフェイスの3社が中心となって策定したクランクとBBシャフトの嵌合(かんごう=はめ合わせ)規格。嵌合部に10本の溝が切られたBBシャフトとクランクをはめ合わせるのが特徴。1999年のインターバイクショーで発表された。International Spline Interface Standard(国際スプライン結合標準規格)の略。
アウター受け
ブレーキやシフトワイヤーの端部に付くアウターカップを入れる場所。溶接もしくはリベット止めによりフレームに付けられている。アウター受けの形状により、アウターカップの種類が変わってくるので注意が必要となる。
アウターギヤ
フロントに設けられたギヤのなかで最も歯数が大きいチェーンリング。ロードの場合2枚がスタンダードで、大きいほうをアウターギヤと呼ぶ。これに対して小さい方をインナーギヤと呼ぶ。フロントギヤが3枚あるチェーンホイールでは、端数が大きいほうからアウターギヤ、センターギヤ、インナーギヤという。
アウターワイヤー
ブレーキやシフトを操作するワイヤーのうち、外側のワイヤーのこと。これに対して、アウターワイヤーのなかを通るワイヤーをインナーワイヤーという。ブレーキ用とシフト用では構造または太さが異なり、それぞれ互換しない。
アシストバー
ロードバイクではドロップハンドルに装着する補助ハンドルのこと。トライアスロン競技で登場したクリップオンバーが元祖。その後、ロードレースでも個人TT種目用のバイクなどに装着され、高速時の空気抵抗低減を図るパーツとして定着した。現在では禁止されたが、集団走行のロードレースでも使用できるタイプのモデル(チネリ・スピナッチなど)が登場したこともある。
アジャスター
ブレーキやシフトに使われるワイヤーの伸びやたるみを調整する小物。回転させることにより、ワイヤーの張り具合を調整できる。ブレーキアーチやリアディレイラー、Wレバー台座などに付いている。
アジャスターバレル
ワイヤーの伸びを微調整するための樽型のダイヤルのこと。ワイヤー式のブレーキレバー、シフターやディレイラーなどのアウター受けに取り付けられていることが多い。
アタリ
まっさら新品の機械の動きが、使っているうちによりスムーズに作動するようになること。「アタリが出る」「アタリが付いた」と使う。金属、樹脂などの表面にある微細な凸凹が摩耗で滑らかになったり、潤滑油が浸透することなどでこうした現象がおこる。「なじみが出る」ともいう。
アナトミック形状
構造に即した使いやすい形状で作られた部品のこと。特にハンドルバーやサドルなどにこのアナトミック形状を採用したパーツがよく見られる。
アヘッド
現在完主流となっているヘッドセット方式のこと。ヘッドセットのベアリングの圧力調整とステアリングコラムの固定を、ステムのクランプ一つで済ませてしまう方式。ヘッドセットのベアリングとフォークを二重ナットで固定し、ステムは別の斜めウスのボルトで固定していたスレッド式に対して、部品点数が少なく大幅な軽量化と使用工具の簡素化を実現した。1990年に「アヘッドセット」の商標で現在のケーンクリークが発売したのが語源。
アヘッドステム
アヘッドシステムに使われる専用ステム。以前のステムのように、ステアリングコラムの内側に引き上げ棒でウスを押しつけて固定する機構は省かれている。そのためステム単体は軽量。固定方法は、ステアリングコラムをステム本体でクランプするもの。
アルミ
軽くてサビに強い金属素材。自転車フレームに使われるのは、引っ張り強度などの機械的性質を向上させるためにマグネシウムや亜鉛、銅、ケイ素などを添加したアルミニウム合金を指し、添加される素材により7005、6061など4桁の数字で表わされる。カーボンよりも安価で、かつ軽くて強度のあるチューブが多く開発され、ロードバイクでもエントリーバイクや、高級モデルではカーボンバイクに匹敵するほどの高性能をもつものも登場している。
インターナショナルスタンダード
ディスクブレーキキャリパーの取り付け規格のこと。ハブ軸に平行に二本のボルトでキャリパーを固定する方式。
インチ規格
設計の単位がインチのもののこと。1インチは約25.4㎜。アメリカ生まれのMTBやフレーム表記ではインチ規格とミリメートル単位のメトリック規格が混在しており、ヘッドセットなどは1・1/8インチというふうにインチ規格で、ボルト類はほとんどメトリック規格である。一部アメリカ製パーツではインチネジが使われていることがあり、サイズが近くてもメトリック工具で回してしまうとサイズが合わずにネジをなめてしまうので注意。「ユニファイ規格」ともいう。
インテグラルヘッド
ヘッドセットのベアリングを納めるワン(カップ)を省略し、ベアリングを直接フレームのヘッドチューブに圧入するヘッドセットのこと。軽量化になること、ヘッドセットの高さ(スタックハイト)を抑えられるためポジションの自由度が上がること、必然的にヘッドチューブ外径が太くなるのでヘッドまわりの剛性が上がることがメリットとされ、ロードバイクに多く取り入れられている。MTBではごく一部のブランドが採用するにとどまっている。いっけん似ているものに「ゼロスタック」がある。
インナーギヤ
フロントのギヤのなかで最も歯数が小さいチェーンリング。
インナーキャップ
ブレーキやシフトに使われるインナーワイヤーの末端に付け、それがほつれるのを防止するキャップのこと。ブレーキ用とシフト用ではサイズが違う。
インフレーター
空気入れのこと。携行用なら常にフレームに取り付けておき、走行中に起こったタイヤのパンク修理や空気の充てんに使用する。基本的にエマージェンシー用の空気入れと考えるのが正しい。普段タイヤに空気を入れるならフロアポンプが便利。
ウエーブローター
花びら状のディスクブレーキのローター(回転する円盤)のこと。ローターとキャリパーおよびパッドの間に泥が詰まりにくいこと、パッド表面を常時クリーニングしてくれること、ローターが熱を持ったときの変形の影響が少ないことなどの利点がある。とくにマッドコンディションでは効果大。
エア圧
空気の圧力のこと。単位はhPa(ヘクトパスカル)、Bar(バール)、psi(ピーエスアイ)、気圧などがある。サスペンションの場合はエアスプリングの圧力の場合と、ダンパー内部のエアチャンバー内圧の場合の二つがある。タイヤとサスペンションでは圧力が違うので、基本的にポンプの兼用はできない。
エアインジケーター
タイヤの空気圧を測るための機具。タイヤは空気圧により走行フィーリングが大きく変わる。そのため適正な空気圧を把握するのは必要不可欠だ。フロアポンプやインフレーターにもエアインジケーターの付いているモデルもあるが、一般的には誤差があると言われている。したがって、正確な数値を知るにはエアインジケーターでエア圧を測るのがオススメ。
エアスプリング
前後サスペンションのスプリングに圧縮空気を使ったもの。金属をつかったコイルスプリングに比べて軽くできるのが主なメリット。また、スプリングレートもエアポンプで調整できるので、体重に合わせるためにコイルスプリングを取り換えるというコストも掛からない。
エアロスポーク
通常、スポークは丸断面になっているが、エアロスポークのそれは平たくなっているのが特徴。通常のスポークに比べ、走行中の空気の乱れによる空気抵抗が少ない。昔は「きしめんスポーク」などとも呼ばれていた。
エアロリム
かつては背の低い長方形断面だったリムが、1970年代のエアロブームに乗って三角形状となったのが、エアロリムの始まり。現在エアロリムの主流となっているディープリムとは比べものにならないが、とにかく心意気だけは“エアロ”なパーツである。三角形状となったおかげでリム剛性が増し、しっかりしたホイールが組めるようになったことのほうが、むしろエアロリムのメリットといえる。
エクサドライブ
カンパニョーロのドライブトレインの構造的名称。ロー側2、3枚のギヤ同士を連結することで軽量剛性なスプロケットの実現に成功した。なおトップ側の4、5枚は従来どおり単体構造になっている。またフロントチェーンホイールにはスパイクピンを設定することで、同様にエクサドライブ化されている。98年にはエクサドライブマーク2へと進化し、現在はウルトラドライブとその名称が変更され、さらなる高い変速性能を実現している。
STI(エス・ティー・アイ)
Shimano Total Integration(シマノ・トータル・インテグレーション)の略で、それまで別々に操作していたブレーキレバーとシフトレバーを一つにまとめ、より快適なバイクライドを可能にした画期的製品の名称。通称STIレバー。変速時にハンドルから手を離さなくてもよくなったことでライディング時の安全性も大きく高まった。ストレスフリーという、シマノの開発コンセプトの象徴的存在。
SPD(エスピーディー)
Shimano Pedaling Dynamics(シマノ・ペダリング・ダイナミクス)の略。シマノが92年に発表したバネ機構を使用する、クリップレスのペダル&レーサーシューズ一体型システム。発表時はMTB用システムのみの展開だったが、現在はロード用の「R」さらに「SL」にまで進化した。
エルゴノミクス
Ergonomics(エルゴノミクス)とは日本語で「人間工学」と訳されている。機械の設計や作業環境を人間の特性に合わせることを目的とする学問。転じて使い勝手を重視した設計がされているパーツに使われる接頭辞として使われている言葉。使い手に優しくあってほしいサドルやブレーキブラケットは当然として、なぜかピラーにもこの“エルゴ”という言葉がついた製品が見受けられる。
エルゴパワー
シマノのSTIレバーと同じ、カンパニョーロの手元変速システムの名称。ブラケット、ブレーキ&変速レバーにカーボンをふんだんに使ってあるレコードグレードのエルゴパワーは、作り込みのていねいさが伝わってくる逸品。内部部品の作動部にはベアリングもふんだんに使ってあり、作動性の高さでも定評あるところ。またエルゴの接頭辞がついているだけあって、ブラケットの握りやすさも高評価を受けている。
エンド
前後ホイールのハブ軸が収まる部分、もしくはそのフレームパーツを指す。幅にいくつかの規格があり、ロードバイクではフロントが100㎜、リア130㎜が主流。MTBやディスクブレーキではまた異なった幅が使われる。
エンドキャップ
ハンドルバーの両端部分もエンドというが、エンドキャップはそのエンド部分に取り付けるキャップのこと。ハンドルのエンド部分がむき出しになっていると、落車した際、身体にその部分が当たりケガをすることもあるので必ず取り付けること。ロードレースではルールにより装着が義務づけられている。
オイル
油のこと。MTBではサスペンションの減衰力を出すためのオイル、回転部分や摺動部分の潤滑をするオイル、油圧ブレーキ用のオイルなどさまざまな種類のものが使われている。ブレーキ用でDOTという規格が使われている場合は、「ブレーキオイル」ではなく「ブレーキフルード」というのが正しい。これはDOTフルードが厳密には油ではないことから。
オーバーサイズ
「より大径のサイズ」という意味で、ロードバイクではノーマルサイズ(1インチ)よりも太いフレームパイプやコラム径が1-1/8インチのものを指す。ハンドルでは一般的にクランプ径31.8㎜のものを指すが、これは以前の主流規格26.0㎜に対して使われている。
オクタリンク
シマノのBBとクランクの嵌合規格。オクタ(8)の意味のとおり8本の溝がBBシャフトに掘られているのが特徴。接合剛性が上がるのでペダリングの時のダイレクトさが増すといわれている。ISISドライブとは互換性が全くない。
おちょこ
リヤホイールを上から見た時、スプロケットがおちょこの形に似ているところからこう呼ばれる。「リヤホイールは多段化されておちょこ量が増えてしまったのでホイールバランスが悪くなった」とか「おちょこ組みになるのでリヤホイールのフリー側は2㎜短いスポークを使う」といったセンテンスで見受ける単語。
オフセット
ある位置からのずれ、またはその大きさのこと。スポーツバイクでは主にフロントフォークオフセットを指し、コラム軸(操舵軸)からエンド中心の垂直距離のこと。

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か行

カーボン
炭素が元になっているカーボン素材は、非金属素材のため重量が軽く、重量比強度が高いのが特徴。カーボンでフレームを作る場合は、炭素繊維を合成樹脂で成型したチューブを用いることが多い。
ガイドプーリー
リアディレイラーのチェーンを移動させて変速させるためのプーリー。2つある上側のプーリーを指す。
カジり
ネジを締めている途中に動かなくなってしまうこと、もしくは引っ掛かったような手ごたえの様子の総称。そのまま強引に締めてしまうとネジ山が潰れて固定ができなくなってしまう。主な原因としては、ネジ山同士がズレて入ってしまっていたり、砂や金属粉などが噛みこんでいたり、ネジ山の金属同士が接触し、摩擦熱で固まってしまう(=焼き付き)などが考えられる。
カセットスプロケット
フリーホイールに固定されたリアのギヤのこと。一般にセットになっているため、こう呼ばれている。現在ロードバイクでは9~11枚が主流。「コグ」という呼び方もある。
片効き
左右のブレーキパッド間隔が不ぞろいで、片側だけ先にリムやローターに接触してしまう状態。ブレーキレバーの感触があいまいになり、制動力も落ちてしまう。
カニ目レンチ
ふたまたに分かれた金属棒の先端それぞれに、短いピンが直角に生えている工具。フタ上のネジを着脱する場合に使われる。
カンパニョーロ
トゥーリョ・カンパニョーロが1933年に興したイタリアのパーツメーカー。クイックレリーズやダブルレバーのディレイラーの開発など、現在のロードバイクに必要なメカニズムの基礎を作り上げたメーカーと言える。常にロードレースと共に歩み続け、80年代後半までは世界のロードコンポの指針として君臨してきた。現在ではシマノに生産量は及ばないものの、高い耐久性、デザイン、仕上げのよさなどが評価され、いまだ世界中のサイクリストの憧れとなっているブランド。
機械式ディスクブレーキ
ワイヤーを使ってピストンを動かすディスクブレーキのこと。「メカニカルディスクブレーキ」「ワイヤー引きディスクブレーキ」「ワイヤードディスクブレーキ」ともいう。絶対的な効きとコントロール性は油圧式に劣るが、構造が簡単で、従来のVブレーキの延長線上で整備できるのがメリット。
ギヤ
前後にある、チェーンがかかる歯のこと。
逆ネジ
通常は時計回りに回すと締まるネジ切り方向が、逆に切ってあるもののこと。逆ネジは、回転部などゆるみが生じないように使われる場合が多い。左ペダル、JISサイズのハンガー小物の右ワンなどがそれに当たる。
Q(キュー)ファクター
両方のペダルの中心から中心までの距離を指す言葉。この距離が短いと脚を回転させやすくなり、逆に距離が長くなるとトルク型のペダリングがしやすくなるとされている。一般的には短いQファクターの方が好まれる傾向があるようだ。
強度
モノの壊れにくさのこと。「剛性」とは別の言葉である。
クイックレリーズ
イタリアのロードパーツメーカー、カンパニョーロが発明した、工具を使わずにハブやピラーの固定をする仕組み。レバーを倒し込むとカムの力を使って軸方向に圧力が生まれ、ハブやピラーが固定される。
クラック
ひび割れのこと。あまりに大きな力が加わってしまうとヘッドチューブとダウンチューブ、ヘッドチューブとトップチューブの溶接部などにクラックが入ることがある。クラックは広がる一方で最終的には破断(ちぎれること)の原因となるので、クラックが入ったフレームやパーツを使い続けるのは厳禁。フレームなど塗装されているものに発見した場合は、塗装のみのひび割れかフレームのクラックか判断しにくいのでショップなどに相談すること。
クランク
両脚の回転運動をチェーンリング、チェーン、リアスプロケットに伝達し、駆動力に変換するための棒状の部品のこと。なお、右クランクにはチェーンリングを装着するためのアームがある。
クランプ
はさんで固定すること。また、はさむパーツ自体を「クランプ」と呼ぶ場合もある。ハンドルステムのハンドルを加える部分などを指す。
クリート
ビンディングペダルにシューズを連結させるツメのような金属製のパーツ。各メーカーの方式によって形状が違うため、一部を除いて互換性はない。
グリス(グリース)
クリーム状の潤滑剤のこと。基本的には液状のオイルと同じように潤滑を目的としており、定義は「基油となる潤滑油に、増ちょう剤を分散させて半固体にした潤滑剤」。増ちょう剤によって、繊維状の構造のなかにオイルが抱き込まれているような構造を持っており、圧力が掛かるとそのオイルが染み出して潤滑する。その増ちょう剤によってはシールなどの樹脂部品に影響が出る場合があるので注意が必要。添加される成分によって「モリブデングリス」「テフロングリス」などと区別されることもある。
グリップ
ハンドルの握りのこと。ゴムや樹脂で筒状に成型されており、太さ、硬さ、パターンなどでフィーリングが激変する。消耗品なので好みに応じていろいろ試してみるのがベター。
グリップシフト
スラム社が開発したシフターの一つ。モーターサイクルのアクセルのようにグリップ部分をひねって変速する。前後方向の回転だけなので、操作が単純で把握しやすいことや、レバーに手が届きにくい手の小さなライダーでも操作しやすい方式とされる。
ケージ
リアディレイラーのプレートのこと。金属もしくは樹脂で作られており、テンションプーリー(下側のプーリー)とガイドプーリー(上側のプーリー)を保持する。短いものをショートケージ、長いものをロングケージという。語源は鳥カゴなどを意味するCage(ケージ)から。
コイルスプリング
金属をらせん状に巻いたばねのこと。
剛性
物体の変形しにくさのことで、物体が外から力(応力)を受けたときにどれだけ変位するかということ。変形しやすいものは「剛性が低い」という。
コグ
リアスプロケットの別名。
固着
ネジやシャフトなど、固定したパーツ同士が固まって動かなくなってしまうこと。多くは潤滑不良によるサビやカジりが原因で、他金属同士の接合、とくにその素材の電位差が大きいほど発生しやすい。取り外しには潤滑剤を吹きつけて時間をかけて行うか、パーツを切断する必要がある場合もある。
コッタレス抜き
コッタレスクランクをBBから取り外すときに使う専用工具。BBシャフト中央にあるフィキシングボルトを抜いたあとに使用するもので、BBシャフトに圧入されたクランクを押し出す役割を持つ。
コネクティングピン
シマノのチェーンを繋ぐときに使う棒状のパーツ。チェーンのコマとコマの穴に専用工具で圧入し、先端のテーパー状の部分を折って使う。「アンプルピン」という場合もある。シマノの場合は再利用不可なので注意。
コネクトリンク
チェーンを接続するためのコマ(の総称)。楕円状の穴が開いており、ピンにはめ込んだのち引っ張ると固定される。ピンを使う方式と違い、再利用が可能。各社名称はまちまちで互換性もないが、接続の構造自体はほとんど同じ。

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さ行

サイクルコンピューター
バイクに装着して走行速度や走行距離、ケイデンス、パワー、現在地などを計測、表示するコンピューター。サイコンともいう。
最大歯数差
キャパシティーともいう。フロントチェーンホイールのアウターギヤとインナーギヤの歯数差のこと。説明書などに設定されているこの数値を超えるギヤの組み合わせだと、本来の性能が発揮されなかったり変速できなかったりする。
サスペンション
車体とホイールを切り離し、ばねで浮かせた構造のこと。日本語では「懸架装置」(けんかそうち)。ばねが縮み、ダンパーが衝撃のエネルギーを熱に変換して衝撃を吸収するという意味と、想定されたとおりにタイヤを動かして位置決めするという意味を持つ。
サドル
自転車パーツの中でライダーが座る部分。シートのこと。語源は「鞍(くら)」。自転車では、人間が直接触れるのはハンドルとペダル、そして、このサドルの3点でしかないので非常に重要。
サドルバッグ
サドルのシートレール部分を利用して、その後方下部に装着する小物入れ。携帯工具やパンク修理キット、スペアチューブなどを入れると便利。
シートステー
リアエンドとシートチューブをつなぐ左右2本のチューブのこと。フレームによっては、シートチューブではなくトップチューブに接合されているものもある。
シートチューブ
トップチューブとハンガーシェルをつなぐチューブのこと。フレームサイズはこの長さで表記されることが多く、ハンガーシェル中心からシートチューブ上端まで(c-t=センタートップ)またはハンガーシェル中心からシートチューブとトップチューブの交点まで(c-c=センターセンター)の距離を指す。
シートピン
シートピラーをフレームに固定するためのネジで、フレームに備え付けられている。
シートポスト
サドルを固定するためのパイプ。シートピラーともいう。シートピラー径は、フレームのシートクランプ径と等しくなる。
シートレール
サドル裏の二本のレールのこと。素材はクロモリ、チタン合金、バナジウム合金などがある。シートピラーと固定することと、サドルの前後位置を調整することが主な役割。また、このレールの硬さでサドルの座り心地も変わる。
シールドベアリング
潤滑のグリスが流れてしまったり、異物が混入したりしないように、ゴムや樹脂でカバーされたベアリング。英語ではSealed Bearingで「シールされたベアリング」の意味。日本では「シールドベアリング」というと金属製のフタが付けられたもの(Shield Bearing)を指すので購入時は注意されたし。この混乱の元は英語をカタカナにすると両方とも「シールドベアリング」と読めてしまうためと思われる。
直(じか)付け
フレームなどにパーツがアダプターなどを介さずネジなどで固定されること。直付け式フロントディレイラーなど。
シフトレバー
変速を行うためのレバー。このレバーを動かすことにより、ディレイラーがワイヤーで引っ張られてギヤが変速される。ロードバイクの場合、80年代まではフレームのダウンチューブにシフトレバーを装着するWレバーが通常だったが、現在はブレーキブラケット部分に変速機能を内蔵した、シマノのデュアルコントロールレバーやカンパニョーロのエルゴパワー、スラムのダブルタップコントロールなどの変速システムが一般的。シフターともいう。
シフトワイヤー
ディレイラーを作動させるためのワイヤー。ブレーキワイヤーよりも力を必要としないため、細いものが使われる。また、「タイコ」と呼ばれる固定部分の形状もブレーキワイヤーと異なる。
シマノ
世界のスポーツサイクル用コンポーネントをリードしているパーツメーカー。ロードコンポのラインナップは、ヨーロッパのプロロードチームの多くに採用されるデュラエースを頂点に数グレードある。いずれのモデルも世界各国あらゆるレベルのサイクリストに高い評価を得ている。
ショートケージ
リアディレイラーのケージが短いもののこと。対応できる変速幅は狭いが、ディレイラーのスプリングの強さが同じだと仮定すると、チェーンの暴れに対して引っ張る力が強い(テコの原理)。トータルキャパシティーによって、適切なケージ長さを選ぶ必要がある。
シリコン
ケイ素(Si)と酸素(O)が交互に結びついた樹脂。一般的には無色透明無味無臭で化学的に安定しており、耐熱性、耐寒性に優れているという性質を持つ。この化学的に安定しているという性質から温度による粘度変化に強く、撥水性に優れており、潤滑剤として使われている。
スイングアーム
リアサスペンションでリアハブが固定されるアームのこと。基本的にはシングルピボットのサスアームを指すことが多い。
スケルトン
フレーム各部の寸法。この寸法を細かく変えることにより、同じ素材やチューブを使っても違う乗り味を作り出すことができる。作り手のノウハウが詰まっている。ジオメトリーともいう。
スターファングルナット
ステアリングコラム内に圧入するメスネジの付いたナット。カタチが星形や花びら形に見えるため、この名で呼ばれる。その部分でコラム内に引っ掛かけ固定される。アヘッドセットのベアリングに圧力をかけるためのキャップを締める際に必要なもの。
ストローク
サスペンションの作動距離のこと。慣例上、インチ単位で表すことが多い(1インチは約2.54㎜)。「ショートストローク」というと4インチ以内、「ロングストローク」は6~7インチ以上のものを指す場合が多い。「トラベル」も同義だが、リアサスペンションユニットそのものの作動量を指す場合は「トラベル」ではなく「ストローク」というケースが多い。
スパイダー
クランクとチェーンリングを結合する星形のプレート状の部品。4本または5本のボルトでチェーンリングを固定する。最近はクランクと一体型の場合も多い。
スプロケット
チェーンと噛みあう円板状の部品のこと。クランク側を「フロントスプロケット」または「チェーンリング」、リアハブ側を「リアスプロケット」または「カセットスプロケット」という。単に「スプロケット」という場合はリアスプロケットを指す場合が多い。スプロケともいう。
スペーサー
部品同士のサイズの違いを調整するためのもの。ステムの高さを調整するためにステアリングコラムにつけるリングやシートピラー用のものがおなじみ。たとえば後者の場合、30.9㎜径のシートチューブに27.2㎜径のシートピラーを使いたい場合は、約3.7㎜の厚さの筒状のスペーサーを使う。「シム」という場合もある。
スラッジ
サスペンションオイルやチェーンなどに見られる摩耗による細かな金属粉。本来の意味は「沈殿物」やいわゆる「ヘドロ」のこと。潤滑が不十分な場合によく見られるのはもちろんのこと、潤滑が十分であっても新品の状態では加工したままの表面は実は凸凹しており、それが擦れて削られることで出てくる。放置しておくとスラッジそのものがさらに摩耗を呼んでしまうので、きれいにクリーニングする必要がある。
スルーアクスル
アクスル(シャフト)がハブ本体を貫通していること。クイックリリースハブはシャフトがエンド内側までしかなく、固定はクイックレリーズの締めつけ力によって、エンドを挟んでいるに過ぎないが、このタイプならエンドとハブ自体をネジで固定できるため、剛性を上げることができる。
スレッドコンパウンド
ネジ山のカジり、焼き付き、固着を防ぐため、ネジに塗る専用の潤滑剤のこと。特に熱伝導率が低く、摩擦熱が溜まりやすいので、ネジのトラブルが起きやすいチタン素材には有効。他の素材のネジの場合は普通の潤滑用のグリスで代用もできる。また、ネジ山の摩擦が減るので、締めつけトルクを安定させる効果もある。
ゼロスタック
ヘッドセットの規格の一つで、従来のようにヘッドセット本体が外に露出しないタイプのもの。一回り太いヘッドセットの内側にヘッドセットのワンとベアリングを挿入する。ヘッドの高さを抑えられるので、ポジションの自由度が上がるのがメリットの一つ。
専用工具
ある特定のパーツの取り付け、取り外しのために設計された工具のこと。コッタレス抜きやチェーンカッターなどが自転車の専用工具の代表的なもの。他にもほとんど個人で持つ必要はないフェイシングカッターやヘッド圧入工具なども専用工具にはいる。これらは工具の価格と自分が何回使う可能性があるかで割ってみれば、ショップに頼んだほうがはるかにコストがかからず、買う必要のないことがわかる。

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た行

タイコ
ワイヤーの先端に付けられた丸い金属部分を指す。薄い円筒状の形が楽器の「太鼓」に似ているためこの名が付いた。ブレーキレバーなどのホルダー部にマウントされることによって、ワイヤーを引っ張るキッカケになる。
対向ピストン
ローターを左右から挟み込むようにピストンが配されているディスクブレーキのこと。カチッとしたタッチを出しやすい傾向にあり、MTB用油圧ディスクブレーキとしては主流となっている。ただし、メンテナンス不足でピストンの動きがスムーズでない場合は左右ピストンの出かたがバラつき、タッチや制動力の低下が起こる場合がある。また、ローターが曲がるとキャリパーに挟まれて抵抗になったりロックしてしまう場合もあるので注意が必要。
タイヤパッチ
タイヤがパンクしたとき、チューブに開いた穴を防ぐために貼るゴム製のパッチ。初めから糊が付いているものと、専用のゴム糊をチューブに塗ってから貼るタイプがある。
ダイヤフラム
圧力や容積変化を吸収するゴムや樹脂でできた膜のこと。油圧ディスクブレーキのレバー側リザーバータンクの、フタの内側に使われている。
タイヤレバー
クリンチャータイヤをリムから外すときに使用する工具。通常2、3本を使って作業する。
タイラップ
アウターワイヤーや油圧ブレーキホースの固定、ゼッケンの固定などに使われる樹脂製バンド。輪を作って一度引っ張ると、それ以上は輪が広がらないという、いわゆるセルフロッキング機構が付けられている。実は「タイラップ」とはカナダのトーマス&ベッツ社の登録商標。「ジップタイ」「結束バンド」ともいう。
ダウンチューブ
フレームのヘッドチューブとハンガーシェルをつなぐチューブのこと。とくにヘッド側はフレームチューブの中で最も力を受ける部分となる。
タケノコバネ
クイックリリースに付属しているバネの俗称。見ためがタケノコを想像させるため、こう呼ばれる。
WOタイヤ(ダブルオータイヤ)
クリンチャータイヤの規格のひとつで、「Wired On」の略。専用リムの内側にタイヤのビードワイヤーを乗せ、空気の内圧によりタイヤを保持する。チューブラータイヤに比べ、一般の自転車のように付け外しがラクなので、パンク修理がカンタン。
ダブルクラウン
フロントフォークでクラウン(チューブを支持しているプレート状のパーツ)がヘッドチューブの上下に2つあるもの。
W(ダブル)レバー
ダウンチューブに取り付けられたシフトレバーのこと。レバーが二つあるからことからW(ダブル)レバーと呼ばれる。
ダボ
泥除けやキャリアなどを取り付けるためのネジ穴のことで、エンドに溶接されていることが多い。レース用バイクにはほとんどないいが、ツーリングバイクにはよくある装備。
チェーン
チェーンホイールで生み出された駆動力をフリーホイールに伝える駆動装置。
チェーンカッター
輪になったチェーンを取り外すための専用工具。カッターと名が付くものの、物理的にチェーンのコマを切断するわけではなく、コマとコマを繋ぐピンを外すことで取り外す。
チェーンステー
ハンガーシェルからリアエンドまでをつなぐ左右2本のチューブ。
チェーンデバイス
フロントチェーンリングからチェーンが外れないようにするための装置。フロントチェーンリングが2枚もしくは1枚の場合に用いる。
チェーンホイール
フロントギヤのこと。2、3枚のチェーンリングとクランクまでを指す。
チェーンライン
フレームのセンターからアウターリングとインナーリングの間(MTBはセンターリング)までの距離のこと。チェーンホイールやボトムブラケットの説明書に載っているこの数値を守らないと、チェーンが大きくネジれるアウター×ローやインナー×トップへの変速に支障が出ることがある。もっとも多段化が極限まで進んだ現在は、アウター×ローやインナー×トップはどんなに調整してもあまり具合がよくない傾向がある。
チェーンリング
クランクに取り付けるギヤ板のこと。
チェーンルブ
チェーン専用のオイル。チェーンを滑らかに回転させるとともに、泥づまりや汚れが付くのを防止する。オイルが切れるとチェーンやギヤから異音がしてサビやすくなり、それぞれの磨耗も激しくなる。常にチェーンにはオイルを切らさないよう心がけたい。
チタン
スチールに比べ比重が軽く、サビない(正確には空気に触れた瞬間に極薄の酸化被膜を形成して安定する)という特性を持っている金属素材。自転車に使われるチタンは、3%のアルミと2.5%のバナジウムを添加した3/2.5チタン合金と、6%のアルミと4%のバナジウムを添加したチタン合金が一般的。スチールのようにサビないため塗装が不要で、独特の金属感を楽しむこともできる。
チューブラータイヤ
タイヤの中にチューブを納め、ドーナツ状に縫い込まれたタイヤ。古くからロードバイクタイヤの定番として、そのしなやかな乗り心地と快適な走行感が人気。現在でもレースシーンを中心に使われる。専用の接着剤「リムセメント」または「リムテープ」を使ってリムへ固定する。
チューブレスタイヤ
チューブを必要としないタイヤのこと。接地性と乗り心地に優れ、重量も軽い。基本的には専用のタイヤと専用のリムが必要だが、応急処置的に専用リムに通常のタイヤとチューブを入れることもできる。クリンチャーとチューブレスを兼用できるタイプをチューブレスレディともいう。
ディープリム
背(ハイト)の高いリムのことで、ディープリムを採用したホイールをディープホイールという。現行品の通常リムのリム高が30㎜前後なのに対して、ディープリムは50㎜以上。一般的に踏み出しややや重いぶん、平地では抜群の高速持続性を発揮する。いっぽうで、横風に対してハンドルをとられやすいデメリットがある。
ティグ溶接(Tig溶接)
溶接法の一種で、「タングステン・インナート・ガス溶接」の略。フレーム溶接時にチューブに対する加熱範囲を少なくすことで、溶接が素材に与える影響を小さくするこができる。溶接部分にはビードと呼ばれる独特な跡が残る。
ディグリーザー
脱脂剤、洗浄剤のこと。オイルなどの油分、酸化などで変質したグリス、その他汚れを溶かして流すことで洗浄する。室内で使う場合は換気を忘れないこと。
ディスクブレーキ
ホイール(タイヤ)と一緒に回転するローターをパッドで挟み込み、制動力を得るブレーキのこと。油圧を用いる油圧式(ハイドローリック)ディスクブレーキと、ワイヤーを用いる機械式(メカニカル、ワイヤー引き)ディスクブレーキがある。リムブレーキに比べて制動力が高く、また雨などの天候によって性能が左右されないというメリットがある。
ディレイラー
変速機のこと。ロードバイクでは通常フロントとリヤ側それぞれに付いている。基本的にはワイヤーまたは電子で制御され、バネの力を借りて複スプロケット上のチェーンを掛け替える。「derail(脱線)」が語源。
テフロン
1938年にデュポンのR.J.プランケット博士によって開発された化学的、熱的、機械的、電気的に非常に安定した性質を持つ物質。特に樹脂の中で最小の摩擦係数なので、摩擦を減らすためにサスペンションブッシュなどに使われている。また、潤滑オイルの中に含まれている場合もある。焦げ付かないフライパンの表面処理としても有名。「テフロン」はデュポンの登録商法で、一般名称は「フッ素樹脂」。
デュアルコントロールレバー
一本のレバーでブレーキングと変速が可能になった手元変速システムのこと。ロードバイクでいうと、シマノはSTIレバー、カンパニョーロはエルゴパワー、スラムはダブルタップコントロールという名称。このレバーの登場で、変速時に手をハンドルバーから離す必要がなくなったため、初心者でも安心してロードバイクを楽しめるようになった。
デュアルピボットブレーキ
シマノが開発した2つの支点を持ったブレーキアーチ。従来のワンピポットタイプのキャリパーブレーキに比べ効率がよく、ブレーキレバーへの入力が小さくても大きな制動力を発揮することができる。現在のロード用ブレーキはデュアルピポットが当たり前。
デュラエース
シマノのロードバイクコンポーネントのトップモデルの名称。Durable(頑丈、堅牢)とAce(一番)の組み合わせから考え出された造語。ラチェットを使った位置決め機構SISシフトレバー、手元変速の時代を開いたSTIレバー、デュアルピボットブレーキなど、現在主流となっている技術は、すべてデュラエースが先駆け。初代デュラエースは、当時珍しかったジュラルミン素材を使っていたことから「ジュラエース」とも呼ばれていた。
テンションプーリー
リアディレイラーの一部でチェーンの張りを調整するパーツ。上下にあるプーリー(歯車)のうち下側に位置するものをテンションプーリーと呼ぶ。
トータルキャパシティー
リヤスプロケットの最大ギヤと最小ギヤとの歯数差と、フロントチェーンホイールのアウターギヤとインナーギヤ歯数差の合計。トータルキャパシティーによってリアディレイラーのケージ長さが変わる。
DOT
ブレーキフルードの性質を表す規格のこと。本来はFMVSS(米国連邦自動車安全基準)が策定した規格で、主にDOT-3、DOT-4、DOT-5がある。数字が上がるにつれて耐熱温度が上がるが、湿度の吸収が早くデリケート。油圧ディスクブレーキでは指定された規格のフルードを使わないとトラブルになる。
トップチューブ
ヘッドチューブとシートチューブをつなぐ上側のパイプ。
トルク
物体を回転させる力のことで、単位は「N・m」。スポーツバイクでは、ネジを締めるときの力の強さを指す場合が多い。トルクを掛けすぎるとネジがナメたり折れたりする。重いギヤを使って比較的低回転でペダリングする乗り方を「トルク型」という場合もある。
トルクス
ネジ穴が「6本の凸を持った星形」になっているネジのこと。用途はほとんど六角ボルトと同じだが、よりトルクをかけることができること、工具とネジとの食いつきがいいことがメリット。また、ヘックスに比べて工具が一般的でないことから、いたずら防止の意味合いで使われることも。アメリカのテクストロン社の登録商標で、トルクス用のレンチをトルクスレンチという。サイズによってT25、T30などといった表記がされる。

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な行

ナメる
ネジ山が潰れて、ネジを回すことができなくなること。ネジ穴に対して工具が真っすぐ入っていないにもかかわらず強引に回したり、工具を斜めに入れて回したり、サイズの合わない工具を使ったりすると起こる。「ネジがナメた」と使う。
ならし
新品の機械を準備運動的にある程度作動させること。よりスムーズに作動するようになり、これを「アタリがついた」状態という。
ニードルベアリング
ベアリングでボールのかわりに円筒形のころを用いたタイプのこと。点接触となるボールベアリングに比べ、線接触となるのでより大きな荷重や衝撃に耐えられる。サスペンションのピボットや、DH用やダートジャンプ用に開発されたヘッドセットなどに見られる。太めのころを用いる後者は「ローラーベアリング」という場合が多い。
ニップル
スポークの先端に付いたネジ。これをリムまたはハブのニップル穴に納めて締めることにより、スポークのテンションを調整することができる。スポークの番手(太さ)やメーカーによって形状がさまざまで、専用のニップル回しが必要。
ニップル回し
ニップルを回すための専用工具。手組ホイールを組むときや。リムの振れ取りをするときに使用する。

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は行

バースト
タイヤが破裂すること。
パーツクリーナー
機械の油分、汚れを洗い流す専用の溶剤のこと。
バーテープ
ハンドルバーに巻きつけて、ハンドルを握る手の滑りを抑えたり、路面からの振動をやわらげるためのパーツ。スポンジ、コルク、EVAなどの素材がポピュラー。
ハブ
ホイールの中心にある回転パーツで、スポークを固定する。
バリ
切断面や成型面に出ているはみ出し部分のこと。タイ焼きでいうところのミミの部分。バリがあるとパーツが正しく組み付けられなかったり、動作に不具合がでてしまうことがあるため、しっかりと除去しておきたい。
バルブ
タイヤチューブに空気を入れるための口金。一般に仏式(フレンチバルプ)、英式(ウッズバルブ)、米式(シュレッダーバルブ)の3タイプがある。ロードバイクでは高圧に耐えることができる仏式、MTBは大容量に対応した米式、一般車などでは英式が一般的。
ハンガーシェル
フレームのBBが装着される部分。通称「ハンガー」。
BB
ボトムブラケットの略。クランクを支える回転部のベアリングとシャフトのこと。
引きずり
ブレーキレバーを引いていないのにパッドとローター、もしくはリムが若干接触して抵抗になっていること。ローターのゆがみ、リムの振れ、異物やパッドのクリアランスの左右差などが考えられる。ピンスライド方式ディスクブレーキの場合は、ローターのシャラシャラという音が聞こえても、引きずりではないケースが多い。
ピストン
ディスクブレーキのパッドをローターに押し付けるために動く円筒形の部品。2つのものを「ツーピストン」、4つのものは「フォーピストン」、6つのものを「シックスピストン」という。「ポッド」と呼ぶ場合もある。
ピボット
サスペンションアームの回転軸のこと。多くの場合はボールベアリングもしくはニードル(ローラー)ベアリングが用いられている。知らず知らずのうちにベアリングの動きが悪くなっていることが多いので、点検&整備を忘れないようにしたい。
ピロボール
回転運動もしくは往復運動をする部分に使われるベアリングの一種。軸方向の回転する力と軸方向に対してこじるような力の両方の負荷を受けることができる。フローティングディスクブレーキマウントや一部リアサスペンションユニットの取り付け部分に使われる。
ビンディングペダル
専用のシューズとペダルを使い、ペダルとシューズを固定するペダルシステムの総称。スポーツバイクではルックがその元祖とされ、いま主流のスタイル。取扱いにはやや慣れが必要で、降車時に上手くペダルを外せずに転倒してしまうことを「立ちゴケ」という。
フェイシング
パーツを取り付ける面の水平垂直を出すために削る行為。ハンガーシェルやヘッドチューブ、ディスクブレーキ台座など、取り付けパーツの軸に対して面を垂直にしておかないとスムーズに回転しなくなるので重要な作業。専用工具とテクニックが必要なので、完全にプロの作業領域。
フォーククラウン
フロントフォークの左右フォークブレードとステアリングコラムをつなぐフレームパーツ。フォーククラウンを介さずに、ステアリングコラムに直接フォークブレードを接合する方式はユニクラウンと呼ばれる。
フォークブレード
フロントフォークの脚の部分を指す。このブレードの曲げ方や使用素材で走行性能が大きく変わる。また曲げ方にも先曲げ型や剣先型などがあり、曲げないストレート型もある。ハンドメイドの世界では、その形から「鞘」ということも。
ブラケット
腕木、受け。パーツを取り付けるときに使う仲介物のこと。レバーブラケット、メーターブラケット、ボトムブラケットなど。
フラットバー
ハンドルバーが一文字の形状のもの。
フリーホイール
リアスプロケットがはまる部分で、リアハブの一部でもある。バイクを右から見て時計方向(進行方向)に回すと力が伝わり、反対方向に回すと空回りする機構になっている。つまり、ペダルを回すとフリーホイールにトルクがかかり後輪が駆動し、反対にペダリングを止めるとカラカラと音がして空転する。フリーともいう。メーカーによって形状が異なり、シマノとスラムは互換するが、それらとカンパニョーロは互換しない。
フリクション
摩擦抵抗のこと。機械の動く場所にはすべて「フリクション」があり、それが原因となって作動を阻害したり、摩耗して部品にダメージを与えてしまう。メンテナンスは、この増えたフリクションを減らし新品状態に近づけることも目的のひとつ。
プリロード
物体にあらかじめ圧力をかけておくこと。与圧。リアサスペンションユニットのプリロードリングを回してプリロードをかける場合は、車高や初期沈み込み量の微調整ができることと、縮み始めのスプリングの金属内部の摩擦を減らす効果がある。またアヘッドセットのキャップを締めるのもベアリングにプリロードを与えるため。ベアリングにプリロードを与えると回転がよりスムースになる。もちろん、どちらも過度なプリロードは禁物。
ブレーキ
制動装置のこと。基本的に前後のホイールにひとつずつ備えられ、ブレーキレバーでワイヤーを引くことでブレーキ本体がホイールのリムサイドを挟み込んで制動するものがほとんど。最近はハブ軸に付けられたディスクローターを挟んで制動するディスクブレーキも登場している。
ブレーキシュー
本来はブレーキ本体のリムに直接触れるブレーキパッドを取り付けるホルダーのことを指す。一般的にはホルダーとゴムの両方を指す場合が多い。ちなみに、ゴム部分の正式名称はブレーキパッドまたはシューブロック。
フレーム
自転車の骨組みになる基本構造。クロモリ、アルミ、チタン、カーボンなどが素材として使われている。フレームがしっかりしていないと、どんなにいいパーツを組み込んでも「よく走るバイク」は完成されない。
プレッシャーアンカー
アヘッドセットのベアリング圧を適正化し、固定するための部品。スターファングルナットのようにステアリングコラム内に打ち込む必要がないので、取り扱いがよりラクになる。カーボンコラムのフォークではこれを使うのが一般的。
フロアポンプ
携帯用の空気入れに対して、フロアポンプは地面に置いて使う空気入れのこと。一度の動作で多くの空気をタイヤ内に入れることができるので大変効率的。特に高圧を入れるロードバイクには必要不可欠。必ず一台は用意すること。
フロントフォーク
前輪を支えるフレームの一部。フロントブレーキが付くのもこの部分。
ペダル
ライダーの足を乗せ、その力をクランクに伝えるパーツ。
ペダルレンチ
ペダルをクランクに取り付ける際に使う工具。レンチの大きさ自体は15㎜だが、通常のレンチよりも薄いのが特徴。スポーツバイク用ペダルや一般車用ペダルはこれか6㎜または8㎜のアーレンキーで取り付けられるが、BMX系ブランドのペダルシャフトはインチサイズなので注意。
ヘッドチューブ
ヘッドパーツが組み込まれるフレームの前部分で、トップチューブとダウンチューブが接合されているパイプ。
ヘッドパーツ
フレームのヘッドチューブとフロントフォークをつなぐためのパーツ。ヘッドチューブの上下に圧入されたパーツの中には、ベアリングシステムが内蔵されている。
ホイール
フレーム同様、自転車の骨組みとなる基本構造。通常のホイールは、リム、ハブ、スポーク、ニップルというパーツによって組み上げられている。
ホイールベース
前後ハブ軸間の直線距離のこと。
ポストマウント
ディスクブレーキ取り付け台座の規格の一つ。「インターナショナルスタンダード」がハブ軸に対して平行に取り付けボルトを通すのに対し、「ポストマウント」は直角方向にボルトを通して固定する。ブレーキ力をボルト軸だけでなく取り付け面で受けることができるので、構造力学的には「ポストマウント」の方がより正しい。また、取り付けボルトを緩め、ブレーキレバーを握ったまま再びボルトを締めれば一発でローターとブレーキパッドのクリアランスを取れるのもメリット。モーターサイクルでは「ラジアルマウント」と呼ばれ、こちらの取り付け方法が主流。
ボトルケージ
ウォーターボトルを取り付けるためのパーツ。これをフレームのボトル台座にネジ止めする。ロードバイクではダウンチューブかシートチューブ、もしくはその両方に取り付ける。トライアスロンやタイムトライアルなどでは、サドル後端にアダプターを介して取り付ける場合も。
ホローテック2
シマノが提唱したシャフト一体型クランクのこと。クランクアームとBBシャフトと一体化させることで軽量化、たわみを抑えることによるパワー伝達効率アップ、メンテナンス性向上などメリットが多い。シャフト径は24㎜で、BBは専用品となる。
ポンツーン
はしけ、フロートなど意味する英語で、クルマのフォーミュラーカーのボディの両サイドの部分を「サイドポンツーン」と言うように、一般的にはなにかの両側にある箱状のものを指す時に用いられる言葉。自転車用語としてはシマノのロード用SPDクリートの両サイドについている、歩行時に接触するゴム製バンパーを指すことが多い。

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ま行

増し締め
日常のチェックとして緩みやすいボルトもしくは重要なボルトをほんの少し締め足すこと。ネジが緩むのを未然に防ぐことができる。
水置換性
一部潤滑剤に持たせた、金属表面に付いた水分を追い出して直接金属に成分が届く性質。浸透力が強力で、金属面にそって潤滑剤が進むためこの現象が起こる。当然錆を防ぐ力と潤滑力が強力。水置換性を持つ潤滑剤の場合、洗車後に乾かさなくとも吹きつけるだけで潤滑ができる。
面取り
機械加工した素材の角をわずかに削ってならす行為。完全に角が立っているとその部分が欠けてスラッジの元になり、場合によっては作動不良を起こす。もともと面取りされている部品もあるが、1000~2000番くらいの紙やすりを使って自分でやることも。しばらく使った機械がスムーズに動くようになるのは、こうしたことが自然に起こっているのも理由のひとつと考えられる。ちなみに機械設計では角を45度で削るのを「C面取り」、丸く削るのを「R面取り」という。
モノコックフレーム
モノコックとは、物体を複数のパーツでつなぎ合わせて形成するのではなく、一体形成すること。こうして作られた一体型フレームを「モノコックフレーム」と呼ぶ。継ぎ目がないのが特徴で、負担がかかっても特定の箇所にストレスがかかることがない。そのため少ない材料で高い強度と剛性を実現することができる。カーボン素材などのフレームを製作するときなどに使われる手法だ。
モノステー
シートステーの形状のひとつ。両リヤエンドから伸びてきたシートステーが、ブレーキ取り付け部付近で一本にまとまっているところからモノ(Mono:英語で単一のという接頭語)ステーと呼ばれる。いわゆるカーボンバックが流行し始めてから顕著になったスタイルで、エアロダイナミクスに優れ、剛性向上も期待できる。

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や行

油圧式ディスクブレーキ
ディスクブレーキのピストンを油圧(液圧)で制御するもの。少ない力で強力な制動力を得ることができ、またコントロール性も非常に高い。ただしメンテナンスにはそれなりの知識と工具が必要となる。

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ら行

ライディングポジション
ロードバイクで走行するときのライダーの姿勢。ロードバイクはミリ単位でステムの長さやサドルの高さを調整でき、正しいライディングポジションがとれるようバイクをセッティングすることが大切。
ラグ
フレームに使われるパイプとパイプをつなぐ「継ぎ手」のこと。
リーチ
ある二点間の距離のこと。ハンドルとサドルの距離や、フレームのハンガーからヘッドチューブ中心までの距離などを指すときに使う。「ショートリーチレバー」といえば、ブレーキレバーの長さが短くなったものや、小さい手のライダーでも使いやすいように、レバーの指をかける部分が手前に大きく湾曲しているものを指す。
ルブ
潤滑(lublication)もしくは潤滑油(lublicationoil)の省略形。アメリカ製の潤滑油のパッケージにはLubとだけ書かれていることが多い。

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わ行

ワイドレシオ
変速幅が大きいギヤアレシオのこと。
ワイヤリング
細い針金を使ってパーツを固定、もしくは緩み止めにすること。グリップ固定の補強やディスクブレーキキャリパーの固定ボルトの緩み止めなどがMTBでは一般的。ケガをしないように末端の処理には気をつけたい。
ワンポイントファイブ
直径が1.5インチのヘッドセット規格。ハンドル切れ角を確保する必要から、シングルクラウンフォークのままロングストローク化する際のフォークとヘッドチューブ、ヘッドセットの強度と剛性を確保するのが目的。マニトウが中心となり、ケーンクリーク、クリスキング、レースフェイス、ロッキーマウンテンが策定し、2002年に登場した。

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